勉強と陸上を両立するという決断:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 齋藤仁志プロフィール

1986年、栃木県生まれ。栃木県立鹿沼高校、筑波大学を卒業。2008年には、北京オリンピックの短距離日本代表選手に選出。2009年、ベルリン世界陸上選手権において200mに出場。2011年の大邱世界陸上選手権では200mで自身初の準決勝進出を果たし、4×100mリレーでも日本のアンカーを務めた。2015年4月より、筑波大学大学院に在籍。

勉強と陸上を両立するという決断

のっぽくん
ちょうど本格的に受験がはじまる頃ですよね。
齋藤さん
本来、全国で通用している選手というのは推薦で私立大学に行くんです。でも、県大会3番程度の記録だと、そういうわけにもいきません。となると、当然一般受験をがんばらないといけないので、結果的には一生懸命勉強することになりました。でも、8月のインターハイに出場できなかったことで、どこまで陸上を続けて、どこから受験に専念すればいいのか自分の線引きができなくなってしまって(笑)。結局、気づいたら9月になっていて、残された受験勉強の時間が少なくなってしまっていたんです。気持ちは焦りますし、その一方で陸上に対する気持ちの切り替えもうまくいかない。あのときは葛藤の毎日でしたね。でも、あのとき一度落ち目を見たことによって、自分のなかで陸上がどれくらい大きいのか再確認できたんです。勉強と陸上を両立しようという覚悟がようやくそこで生まれたので。僕の一番のターニングポイントはそこなのかなと思います。
齋藤さん
のっぽくん
たしかに、消去法からスタートした陸上に対して、はじめて自分で大きな決断をくだした瞬間だったのかもしれません。
齋藤さん
ただ、勉強と陸上を両立したいと親に言ったら「陸上なんか、もうやめなさい」って言われましたけどね(笑)。陸上を続けてほしいという気持ちがないわけではなかったと思うんですが、「せめて陸上をやるのは、一度大学に入ってからでも良いんじゃないか」という思いがあったんだと思います。たしかに、受からないと何もはじまりませんからね。間違ったことは言われていなかったんで、何も反論できませんでした(笑)。

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