オスマン・サンコンさん・動物や植物の世話から学んだこと:スクスクのっぽくん

プロに聞く! オスマン・サンコンプロフィール

1949年生まれ、ギニア出身。ギニア大学およびソルボンヌ大学で学んだ後、ギニア外務省入省。1972年に来日し、駐日ギニア大使館に勤務。その後テレビタレントとしても活躍。タレント活動のかたわら、講演会やボランティア活動など行うほか、ギニア大使館補佐官としても活動している。06年には、サンコン小学校をギニアに設立した。

自然との共存

のっぽくん
親からは包み込むような愛、兄妹からはともに生活を学んできたとおっしゃっていましたが、それ以外にこの経験は貴重だったと思うことはありますか?
サンコンさん

「私の家では、家畜と樹の世話を子どものころから1人でひとつ担当する決まりがありました。たとえば、家畜にはそれぞれ世話する動物がおり、兄妹によって違います。ヤギの人もいればニワトリの人もいる。ちなみに、担当の動物は子どものころから変わらず、ずっと育てていきます。ご飯を食べさせるために牧草地に連れて行ったり、体をキレイにしたり・・・。毎日の生活に動物と向き合うシーンがあるのです。 このことにより、動物を愛する心が学びましたね。また、自分ではどうしようもできないことも。動物は言葉が話せないですから、兄妹よりも心を通わすことは難しいですから。」

サンコンさん
のっぽくん
毎日世話をしないといけないのは大変ですね。
サンコンさん

「そうですね。自分がサボってしまうと死んでしまうということもありますから、責任重大です。生かすか殺すかを担っているわけですよね。 あと動物以外に、樹も育てていきます。ギニアでは自分が生まれた際のお披露目会でへその緒とともにひとつの樹を植える慣わしがあり、各々、自分とともに年を重ねていく樹があるのです。この世話を子どものときから担当します。 こちらも、水をあげないと大変なことになってしまいますよね。その水も、遠い井戸から汲んでこなければならないのです。そうやって育てた樹は、本当に愛着のあるものになります。自分と同い年の樹とともに称えあって成長していくのですから。」

のっぽくん
生活の一部から、自然の大切さを学ぶのですね。
サンコンさん

「自然と共存していく、といっても間違いないと思います。そして、育てる楽しさも学びながら、人間の一番大事な敬う心が自然と身についていきます。動物や自然をいじめるなんて考えられなくなりますからね。生活に密着しながら心の豊かさを学びましたね。日本では家畜がいるという家はあまりないと思うので、ペットを育てることはいいことかもしれませんね。」

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