- 監修:管理栄養士 磯村優貴恵
【1歳の食べ物】焼きそばやそばは何歳から食べさせていいの?幼児期の食事相談
乳児・幼児期の食事で悩んだら…管理栄養士からのアドバイス
麺類を食べさせる時は原材量に注意!
麺類はごはんやパンと同様に貴重なエネルギー源です。また、野菜、肉、魚など様々な食材とも相性が良いので、活用しやすく作り手にとっても便利な食材です。
ひと口に「麺」といってもパスタ、中華麺、そば、ビーフンなど種類は様々ですが、ここで大切なのは原材料を知っておくべきであるということです。
パスタやマカロニ、うどん・そうめんの原材料は小麦粉、そばはそば粉、ビーフンは米粉が原材料です。中華麺は小麦粉を主原料としてかん水を加えることで独特の食感を出しています。
与えるときは調理法・形状に注意して!
うどんやそうめんは小麦アレルギーがなければ離乳食初期から食べられます。ただし、特にそうめんに関しては塩分が高いため、しっかりと茹でて薄味に仕上げることを心がけましょう。
また、麺の長さにも注意が必要です。離乳食期には段階に応じて柔らかく茹でるとともに、裏ごし、みじん切り~1㎝ほどの長さに切ることで食べやすく、また消化しやすい状態になります。
幼児期になるとスプーンやフォーク、お箸などの食具も使えるようになり、歯も生えそろいますのでかみ合わせが完成したら大人より少し柔らかめのものを食べやすい大きさに切ってあげましょう。
食具を使って上手に食べられること、様々な食感を楽しめることで食の経験値やメニューのバリエーションも増えます。
離乳食中期以降は、パスタやマカロニも
パスタやマカロニなどはうどんやそうめんと比べると弾力がありますので離乳食中期以降から始めましょう。うどんやそうめん同様、柔らかく茹でて短く切ってあげましょう。
パスタにはつい濃い味のソースをあわせてしまいがちですが、まだまだ幼児期も薄味が原則となりますので、食材の味を活かした旨味の多いものをあわせましょう。だしをきかせたり、少量のコンソメを使ったりしてスープパスタ風にすると口の中でパサつくこともなく旨味を感じられ、様々な食材を合わせやすくなります。
また、パスタに関しては原材料に卵や小麦を含むことがあるので、アレルギーをお持ちの方は表示を確認しましょう。
ビーフンは、調理法を工夫しましょう
ビーフンは米粉が原料となっていますので、すりつぶせば離乳食初期から使うことが可能ですが、他の麺と比べてもちっとした食感が特徴です。麺と麺がくっつきやすいので食べる長さ(大きさ)に注意しましょう。
そばは離乳食終了後から始めましょう
そばはそば粉が原料となっています。しかし、食物アレルギーを引き起こす原因物質として表示が義務付けられている食材です。離乳食期の間は食べさせるのを控えましょう。
離乳食が完了し、幼児食にもなれた3歳頃から少量ずつ始めましょう。また、そば粉はそば以外にもそばポーロなどの焼き菓子にも使用されていますので表示の確認をしながら慎重にはじめましょう。
硬さのある中華麺は、1歳を過ぎてから
やきそばなどの中華麺はうどんやビーフンと比べると弾力やかたさがある食べ物ですので、1歳を過ぎたころから始めることをおすすめします。
また、野菜やお肉を一緒に摂ることができる焼きそばは大人も子供も好きなメニューですが、中華麺以外でもビーフンやうどんでも作ることが可能ですので成長とともに様々な麺で作れるとバリエーションも増えるため作り手にもお子さまにも良いと思います。
ただし、やきそばは味付けを濃くしがちなのでくれぐれも薄味で作るように注意が必要です。
麺類全体を通して大切なことは、
・原材料を確認すること
・茹で加減に注意すること(柔らかく茹でる)
・薄味をこころがける
・食べやすい長さに切る
この4点に注意をしましょう。
幼児食は、塩分量を気をつけましょう
離乳食はもちろん、幼児食に移行した際も塩分の量には注意が必要です。
塩には食材の旨味を引き立てるなど様々な良い作用がありますし、私たちにとっては必要不可欠なミネラルの一つです。しかし、塩分が多いと濃い味になり、その味に慣れてしまうと薄味では物足りなくなってしまいます。
長い目で見た時に、塩分の過剰摂取は腎臓への負担も大きく高血圧などの生活習慣病の原因にもなります。子どもの頃から薄味に慣れさせるということは食材本来の旨味などを感じることができることにも繋がりますので、離乳食・幼児食の際は薄味を心がけましょう!
管理栄養士磯村優貴恵 プロフィール
大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その後、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。特定保健指導を経て、現在は、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。 資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター
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※本コーナーは医師、管理栄養士、保育士など各分野の専門家に監修をいただいております。ただし、幼児期の発達・発育状態、心理状態には個人差がございますので、全てのお子様への該当を保証するものではございません。
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