幼児・子供の栄養を補助する食品の選び方(管理栄養士監修):スクスクのっぽくん
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幼児・子供の栄養を補助する食品の選び方(管理栄養士監修)

幼児・子供向け栄養補助食品を選ぶとき、チェックするべきポイント

幼児期の食事はとても難しく、多くのママたちは様々な課題にぶつかります。好き嫌いが多く食べられるものが少ない、ごはんを全然食べてくれない・・・など、お悩みは十人十色です。健やかに成長してほしいというママの想いは簡単には伝わらないのが子育ての難しいところでもあります。

そんな時に「栄養補助食品やサプリメント」を検討される方も多いと思います。

しかし、その一方で「幼児・子供に栄養補助食品やサプリメントってどうなのだろう・・・?」といった疑問も当然生まれるはず。

このページではそんなママたちの疑問を少しでも解決できるようにお手伝いをさせていただきます。

小さな子供に栄養補助食品・サプリメントって与えていいの?

サプリメント(Supplement)とは英語では「補足・付足し」という意味があります。そのため、日本では毎日の食事では摂りにくく、不足しやすい栄養素を補うための「栄養補助食品」として訳されています。

商品の特性によって異なりますが、基本的には「幼児・子供を対象とした商品」もしくは「幼児・子供が摂取しても問題がない成分で配合されている商品」であれば、与えても問題はありません。

選び方や成分については、後ほど詳しく解説していきます。

必要性はある?

ではまず、栄養補助食品・サプリメントが「必要なものなのか」について考えていきます。

鉄則!「摂れる栄養素は食事から」

栄養を摂るための大前提はバランスの良い食生活を行うこと、です。普段の食事での大切さを決して忘れてはいけません。

旬の食材にはその時に体が一番必要としている栄養素がしっかりと含まれています。毎日の食事を充実させることが体に必要な栄養素をきちんと摂るための近道であり、基本となります。

食事だけではやっぱり無理・・・そんな時は栄養補助食品の出番です

しかし、何かと忙しい現代人。ママたちだって、忙しく働いている人も多いと思います。そのため1日3回の食事を完璧に作る!というのはなかなか難しいことでもあります。

必要なのはわかっているけれど、どうしても不足してしまう栄養素がある・・・。そんな時こそ栄養補助食品・サプリメントの出番です。

栄養補助食品・サプリメントのメリットは手軽に必要な栄養素を補うことができるということです。

鉄則その2!「栄養補助食品を摂っているから大丈夫!はNGです!」

かといって、栄養補助食品・サプリメントで必要な栄養素を摂っているからあとは適当で大丈夫!というのはNG。食事をきちんととることのメリットは栄養を摂ることだけではありません。

食事は見た目や香り、食感など五感を刺激します。胃や腸などの内臓を一生懸命に動かして必要な栄養を体へと吸収させます。

また、みんなで食卓を囲むことでコミュニケーションをとることができ、楽しい時間ができます。そうした、「栄養」だけでなく「食環境」を整えることが成長期のお子様にはとても大切な経験となります。

栄養補助食品・サプリメントはあくまでも助っ人。その立ち位置を忘れないようにしましょう!

栄養補助食品・サプリメントの種類

では、実際に栄養補助食品・サプリメントを利用する場合、どんなものを選べばよいのでしょうか?

ひと口に栄養補助食品・サプリメントといっても、様々な調査や条件をクリアすることでいくつかの種類に分類されます。

1)保健機能食品:機能性の表示ができる

保健機能食品の制度は平成13年に消費者が安心して食品の選択ができるように情報を提供することを目的として制度化されました。保健機能食品は「特定保健用食品」と「栄養機能食品」に加えて「機能性表示食品」の3つに分けられます。

▶︎特定保健用食品(トクホ)

健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性については 国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可をしています。

▶︎栄養機能食品

1日に必要な栄養成分(ビタミン・ミネラル)が不足しがちな場合、その補給・保管のために利用できる食品です。1日当たりの摂取目安量に含まれる栄養成分量が、国が定めた上・下限値の規格基準に適合している場合、その栄養成分について国が定めた表現によって機能性を表示することができます。栄養機能表示ができる成分については、既に科学的根拠が確認されたミネラル5種類、ビタミン12種類のみとなっています。

▶︎機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。 販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。 ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

2)一般食品:機能性の表示ができない

食品を分類する場合、大きく分けて上記の保健機能食品以外の食品を「一般食品」と称します。 ここにはいわゆる健康食品のなかで上記に含まれてない「栄養補助食品」、「健康補助食品」、「栄養調整食品」なども含まれます。

薬との違いはなに?

薬も口から体内に入れるものですが、「食品」と違うのは薬事法によって「医薬品」と提起されているということです。

また、いわゆる健康食品(サプリメント)は常用したり何も症状がない時から使用し、疾病の予防や健康増進を目的としているのに対して薬は医師の処方によって(種類によっては薬剤師の管理のもと)手にすることができ、何らかの症状を改善したり治療・予防という目的で使用されます。そのため、薬は明確な効果・効能を得ることが期待されています。(例えば頭痛・生理痛の緩和、咳止めなど。)

健康維持や手軽な栄養補給には健康食品(サプリメント)がおすすめです。

子供の栄養補助食品・サプリメントの選び方

では、実際お子様にサプリメントなどを使用する場合どんな点に注意して選んでいけばよいでしょうか?

安心・安全面を確認しましょう

食品、さらにはお子様に食べさせるものとして、安心・安全面には特に注意が必要です。安心・安全を示す方法として特徴的なのは「認証マークの有無」です。

安心安全サプリメントマークや、ハイクオリティ認証、JHFAマークなど第3者によってある一定の基準をクリアしたことを示すマークがあるのは安心・安全の指標となります。

原料を確認しましょう

口から体内に入っていくものなので原料には特にこだわりたいという方も多いと思います。安心・安全面と重なる部分ではありますが、大腸菌や残留農薬などの検査をきちんと行って第3者機関の認定を受けたものであるということも原料選びのポイントです。

国産の原料は安心感がより高まりますが、国外だからと言ってNGということもありません。

どこで作られたか、また、きちんと検査を受けて認められた原料を使用しているか、ということもわかるとより原料への信頼へつながります。

アレルギーを確認しましょう

子供に限ったことではないですが、商品のアレルギー情報は必ず確認するようにしましょう。

アレルギーとして一般的に知られている特定7品目(卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに)に関しては表示の義務がありますが、それ以外の20品目に関しては任意とされているため、商品によっては記載がない場合もあります。

とくに小さなお子様の場合、アレルギー反応が一大事になってしまうことも考えられますので、必ず原材料をチェックするようにしてください。

記載のない場合には、企業に問い合わせをするとよいでしょう。

アレルギーについては、こちらでも解説しています。

https://www.suku-noppo.jp/allergy/

副作用を確認しましょう

薬ではないから、副作用はないと思われがちですが、そうではありません。

サプリメントは効率よく栄養素を摂りいれることができる反面、表示されている使用量をきちんと守らなければ、偏った栄養補給や過剰症の原因にもなります。サプリメントを服用する場合はいつ、どのくらい摂ればよいのかきちんとルールを守って摂ることが安全に摂り続けられるポイントでもあります。

子供に栄養補助食品・サプリメントを与えるときに気をつけること

対象年齢を確認しましょう

お子様用のサプリメントには「対象年齢」が設けられています。対象年齢を定める理由としては、必要な栄養素を摂るためということはもちろんですが、その食品をきちんと咀嚼し、飲み込むことができるか、という物理的な要因も含まれます。

成長のスピードには個人差がありますので、対象年齢を超えていたとしても、初めのうちは保護者の方が様子をみつつ、安全に食べられているかを確認しましょう。

栄養補助食品・サプリメントは、強い味方として活用

私たちのカラダは1日で何かが目に見えて変わるということはあまりありません。 大切なのは日々の生活をいかに丁寧に、きちんと過ごすかということです。

季節の食材をたっぷりと使ったお料理を並べて家族みんなで食卓を囲むというのは心の健康にも大きく関与します。

かといって毎日完璧にするというのはなかなか難しいもの。忙しく過ごす現代人にとって、栄養補助食品・サプリメントは強い味方になってくれることもあるでしょう。

食事で栄養を補うことが最重要であるのは変わりませんが、一概に「栄養補助食品・サプリメント」はダメ!と思わず、まずは十分な栄養を補給することの大切さを認識し、上手に活用していくことをおすすめします。

その場合は、本当に今の自分やお子様にとって必要なのか、何のために摂るのか、安心して笑顔で摂り続けられるか、ということを明確にしたうえで信頼できるものを選びましょう。

管理栄養士 プロフィール

大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その後、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。特定保健指導を経て、現在は、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。 資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター

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