「好奇心と挑戦の連続、ブルガリアから日本のマグロ専門店へ」 その1:スクスクのっぽくん
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プロに聞く! 金宮(かなみや)ラザロさん プロフィール

ブルガリア出身の「金宮ラザロさん」。ブルガリア人の両親の元に生まれ、13歳の時に来日。2008年にワインのインポート、飲食店や宿泊施設の運営を行うブライオンズ株式会社を設立。その後、生本まぐろに魅了され、2023年3月東京の永福町に、生本まぐろの専門店「みらい水産」を開業。日本人も顔負けの情熱をもち、日々、多彩な感性とアイディアで生本まぐろの可能性を発信し続けています。

「好奇心と挑戦の連続、ブルガリアから日本のマグロ専門店へ」 その1

のっぽくん
今日はよろしくお願いします。
ラザロさん
こちらこそ、よろしくお願いします!何でも聞いてください。

ラザロさん
のっぽくん
まずはご出身のブルガリアについて教えてください。
ラザロさん
私はブルガリア人のご両親の元に生まれ、ブルガリアに13歳まで住んでいました。それまで食生活が完全にブルガリアでしたので、日本に来た時は、日本との食のギャップがとても大きかったですね。

のっぽくん
日本で印象的だった食べ物はありますか?
ラザロさん
まず毎日ブルガリアではヨーグルトを食べていたんですが、日本に来てからは、あまり食べなくなってしまっていました。ある日、ふと納豆のコマーシャルを見たんですが、急に食べみたくなり、試してみたら「あ、意外といけるじゃん!」と。

それ以来、納豆が食べられるようになって、そこから多くの日本食を好きになっていきました。逆にブルガリア料理へのこだわりは少なかったです。

のっぽくん
日本に来てからは、魚と肉の比率も変わりましたか?
ラザロさん
大きく変わりましたね!ブルガリアはお肉が中心で、魚はあまり食べませんでしたが、日本では給食で魚のメニューがたくさん出てきます。私にとっては、日本の食生活はとても新鮮でした。

のっぽくん
大学も日本とのことですが、どの様な事を学ばれましたか?
ラザロさん
はい、日本の大学で経営学を専攻しました。

のっぽくん
大学卒業後、再びブルガリアを訪れたとのことですが、いかがでしたか?
ラザロさん
10年ぶりにブルガリアに戻って、当時小学生だった友達と、大人としての再会をしました。久しぶりに一緒に飲んで、ブルガリアの食事を食べて・・・「あぁ、やっぱりブルガリアっていいな」って思いました。

ブルガリアの地元料理で、日本ではあまりないメニューなのですが、特に「赤ピーマンにチーズと卵を詰めて揚げた料理」、これは最高でしたね!

また、ブルガリアの伝統的な蒸留酒で、果物を発酵させて作られる「ラキア(Rakia)」というお酒があります。特に家族や友人と集まる時に、食前酒として楽しまれることが多いのですが、ブルガリアの家族にとって、ラキアは文化的な繋がりや、温かいおもてなしの象徴としても親しまれています。自家製のラキアは、とても美味しいですよ!

のっぽくん
ブルガリアでの食文化の根本は、今のご活動に活かされていますか?
ラザロさん
絶対にありますね。例えばマグロの頭から尻尾まで使い切るスタイルとか、捨てないという意識は、ブルガリアの生活から自然に染みついたものです。

のっぽくん
日本では、ワインの輸入もされていたとか。
ラザロさん
はい。最初はブルガリアレストランをやりたかったんですが、輸入の壁が大きくて、先にワインや食材を輸入することにしました。最初は1万本のブルガリアワインの仕入れからスタートして、そこから300店舗以上に卸販売を展開していきました。

のっぽくん
そして現在のお店「未来」につながっていくんですね。
ラザロさん
そうですね。2019年、湘南にお店を出して、ちょうどコロナが始まる頃でした。マグロの物販を始めたのがきっかけで、そこから「マグロ専門店」として新たにスタートすることになりました。

のっぽくん
「マグロ専門店」に転身した理由は何ですか?
ラザロさん
単純に「マグロが美味しい!」と思ったから。そして誰もマグロを本気で小売りしてないことに気づいて、「じゃあ、やろう!」と。マグロの知識を持っている人が少ないので、啓発の意味も込めてになります。

のっぽくん
今扱っているマグロについて教えてください。
ラザロさん
三重県の漁業組合が養殖したもので、天然魚だけを餌にして育てています。養殖でも天然に近い味。豊洲にも出てない、貴重なマグロです。

ラザロさん
のっぽくん
お店では、環境配慮にも気を配られていますね。
ラザロさん
プラ容器を使わず木の箱にしていたり、お客様が持参した容器に商品を詰めたりと、まだ小さな一歩だけど、誰かが見て「自分もやってみよう」って思ってくれたら嬉しいです。

ラザロさん
ラザロさん
のっぽくん
今後ラザロさんが、取り組んで行きたいことはありますか?
ラザロさん
マグロの「取扱説明書」的な本を出したいと考えています。レシピも管理法も、ほとんどの方が知らない。あらためてマグロを見つめ直し、教育の意味でも、この様な活動は大事だなと思っています。

のっぽくん
子育てにも通じる考え方ですね。
ラザロさん
そうですね。好奇心、想像力、チャレンジ。それを大事にしてほしいので、子供たちには「何とかなるから、やってみよう!」と言ってあげたいです。

未来の食、子供たちの未来。ラザロさんのご活動の根底には、ブルガリアの自然と食がしっかりと息づいていました。

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