アスリート&管理栄養士から学ぶサプリメントの本来の摂り方:スクスクのっぽくん

プロに聞く! プロフィール

齋藤仁志
北京オリンピックの短距離日本代表選手選出。ベルリン世界陸上選手権200m出場。大邱世界陸上選手権200mで自身初の準決勝進出を果たし、4×100mリレーでも日本のアンカーを務めた。2015年4月より、筑波大学大学院に在籍。

管理栄養士 磯村優貴恵
大手ダイエット専門エステサロンでの食事指導、飲食店でのキッチンスタッフ、特定保健指導を経て、現在は子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。

アスリートだけじゃない! カルシウムの必要性や効果的な摂取方法を管理栄養士が解説

のっぽくん
続いて、アスリートとサプリメントについてうかがいたいのですが、齋藤さんはアスリート生活のなかで、サプリメントを試されたことはありますか?
齋藤さん
僕は結構、積極的に摂っていた部類の人間だと思います。そもそも、僕は食が細くて。先ほど食事のメニューを見てもらいましたけれど、実は6、7割くらいしか食べることができていなくて……。それだと厳しいトレーニングに耐えることができないので、+αとしてサプリメントを摂っています。
磯村さん
普段はどのような種類のサプリメントを摂られていますか?
齋藤さん
基本的にはプロテインでタンパク質を。あとは、カルシウムやビタミンを摂っています。
磯村さん
サプリメントを摂ることで、体の調子に変化はありましたか?
齋藤さん
調子が良いと特に感じたことはなかったのですが、摂らなくなったときに、改めて実感するというか、自分の体のなかでその栄養素が枯渇していることに気づきましたね。
磯村さん
それは、おそらく上手にサプリメントを取り入れているからこそ感じられたのだと思います。やっぱり、食事を除いてサプリメントだけでなんとかしようとしても、体は上手く機能しないので。食事に気を遣いながらも、補助的にサプリという考え方がすごく良かったんだと思います。
齋藤さん
サプリメントだと遠征先とかに持っていきやすいですよね。遠征先などで自分が必要としている食品が含まれた食事が出てくるとも限らないので、そういうときにはサプリメントで補っていました。
磯村さん
素晴らしいです。サプリメントは上手に付き合っていけばすごく味方になってくれるものだと思います。あとは、体が本当に必要としているものや安全なものを選んでいただくことが大事なポイントですね。
のっぽくん
齋藤さんがサプリメントを初めて飲まれたのはいつ頃ですか?
齋藤さん
大学に入ってからだったと思います。小学生の頃にサプリメントを摂ろうと思ったことは何度もあったのですが、美味しくなくて続かなかったんです。プロテインも牛乳に溶いても飲めないくらい苦くて。
磯村さん
なるほど。では、最近のサプリメントはどうでしょうか?
齋藤さん
最近のサプリメントは飲みやすいですし、カルシウムグミのようにお菓子感覚で食べることができるものもあるのは嬉しいですね。逆に食べ過ぎてしまいそうなのですが、食べ過ぎってやっぱりよくないのでしょうか? 例えば、目安が1日5粒のものを1日300粒全部食べてしまうとか(笑)。
磯村さん
300粒ともなると極端ですけれど、齋藤さんはアスリートなので、少し多めに10粒くらい摂っていただいても良いと思います! 齋藤さんはサプリメントを選ぶ際に、悩まれた経験はありますか?
齋藤さん
ありましたね。僕の場合は周りの方からすすめられていただいたり、評判を聞いて選んでいました。
のっぽくん
では、磯村さんに質問ですが、アスリートの方が特に摂取しておいたほうが良い栄養素はありますか?
磯村さん
アスリートは体が主体なので、一般の人よりは基本的に栄養を多めに摂ったほうが良いと思います。あとは、そのときのコンディションによっても変わりますね。筋肉を付けたい場合はたんぱく質を、疲れが出やすくなってきたら疲労回復のためにビタミンやアミノ酸を、体と相談しながら決めることが大事だと思います。
のっぽくん
なるほど。ひとえに評判がいいものを試すのではなく、まずは自分の体と相談して、何が足りていないということを知ることから始めることが大事なのですね。
齋藤さん
たしかに全員が全員、同じ栄養素が不足しているわけじゃないですもんね。
磯村さん
おっしゃる通りですね。プロテインの場合は味の相性もあるとは思うので、自分の舌に合うものを取り入れることが続けるためのポイントになりますね。
のっぽくん
それでは、最後にこれまでの齋藤さんの食生活を振り返ってみましょう。齋藤さんは先ほど、子供の頃から食が細いとおっしゃっていましたね。
齋藤さん
食は細かったのですが、間食が多い子供で。実家にいると机の上にお茶菓子があるじゃないですか。そのお茶菓子をつまんでいると、お腹がいっぱいになってご飯を食べることができなくて。給食でも好き嫌いがあったのでしっかり食べることができない、朝も起きることができないから食べないと、結構乱れた食生活を送っていました。
のっぽくん
食生活を見直すきっかけはありましたか?
齋藤さん
陸上で上を目指したいと思ったときに、食生活から変えないといけないと思い立ったことがきっかけですね。まずは間食をやめることから始めました。そして、しっかりご飯を食べるようにしたら、自然と間食も減りましたね。
磯村さん
お腹が満たされることでリズムも整ってきますしね。子供の頃は好き嫌いがあったそうですが、なにが苦手だったのですか?
齋藤さん
野菜が苦手でしたね。中学生くらいまではほとんど食べなかったし、美味しいと感じるようになったのも大学生になってからですね。
磯村さん
先ほど見せていただいたメニューでは積極的に野菜も取り入れていましたが、どのように食生活を改善したのですか?
齋藤さん
大学生になって自炊を始めたのですが、栄養を考えていなかったせいか、日に日に体調を崩してしまって。だんだんと走れなくなってしまったんです。今思うとパスタにレトルトのソースをかけただけの食事を摂っていたりしたので、それがよくなかったのかなと思います。なので、外食を取り入れながらしっかり3食を食べるように心がけたところ、自然と体調も良くなってきて。そこで食事の大切さを身にしみて感じましたね。大学に入ってパフォーマンスが落ちる選手がたくさんいるんですけれど、それは食事を見直したら良くなると思います。だって、高校の部活動とかで足が早かったやつが、大学の設備の整った環境に来ていきなり遅くなるわけないんです。
磯村さん
やっぱり環境が変わると、食生活も変わりますよね。そういうときに、自分で気付いて正していくことがアスリートにとって大事なことなのかもしれません。こういう事実を齋藤さんのような本物のアスリートが啓蒙していくことで、アスリートを目指す人たちが知るきっかけになりますし、それで人生が変わる人もいるかもしれませんよね。
のっぽくん
それでは、最後に齋藤さんから読者の方へメッセージをお願いします。
齋藤さん
やっぱり手間がかかっても、子供にはしっかりと食事を作ってあげてほしいなと思います。子供の頃から栄養バランスの取れた食事を取っていると、大人になってからも強い体を維持しやすい。あとは、食の楽しさを伝えてほしいですね。普通のご飯が毎日出てくるよりも、たまにミックスベジタブルの入っているカラフルなご飯が出てくると楽しいと思うし、野菜でも食べてみようかなと思うんじゃないかな。そうやって、普段の食生活の中で食べることの楽しさを覚えたら、大学行っても、社会人になっても、自分で積極的に栄養を摂るようになると思うので、子供のころからの食育が大切だと思います。そして、僕が子供の頃は「サプリメントは摂る必要がない」と指導されましたが、今思うと成長期にこそ意欲的に取るべきだったと後悔しています。カルシウムグミは口触りや味も良く、お菓子感覚で食べられることが大きな魅力。子供が好む味だと思うので、牛乳やヨーグルトが苦手な子供にはどんどん食べてほしいですね。
(取材&文・河内香奈子)

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