和田秀樹プロフィール

得意な分野から、コツコツ育てる！

のっぽくん

ーー確かにちょっとした手応えがあるだけでも、勉強への見方が変わる気がします。

和田さん

「その陰山英男先生が提唱している「百ます計算」というものがありますが、それも同じですよね。計算というのは、毎日続けていると1秒、2秒とだんだん早くなっていきます。
そういう小さな手応えが重要なんです。僕に関しても、勉強をする一番自信につながったのは、小学校のとき1年間でそろばん3級になれたことだと思っていますから。」

のっぽくん

ーー一方、家庭内で子どもが自信を持てる環境を作る際、どのようなことに気をつければいいんでしょうか。

和田さん

「小さな頃は、子どもに「自分もできる！」と思わせることがまず大事。その際、周りの子どもたちと比べたりしないで、その子の得意分野を伸ばしていくことが必要でしょう。
ただ、いくらスポーツができるからといって、そればっかりをやらせていたら後々勉強に追いつけなくなってしまうことも。そのため、できるだけ勉強の分野の中で得意なものを選んであげるのがいいかもしれません。
「漢字はいっぱい知っている」「物覚えがすごくいい」……何でもいいんですが、できることを徹底的に伸ばすだけでも自分の中の大きな自信につながりますから。
あとは、「勉強ができるのは、カッコいいことなんだ」という価値観を家の中で持てるようにするのも大事ですね。」