ナマクラ流ズボラ派家庭料理研究家・奥薗壽子さんへのインタビュー#4:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 奥薗壽子プロフィール

1962年京都生まれ。4000gの巨大な新生児だった。 神戸市外国語大学卒業後、役者を夢見るも就職。ホテルウーマンを経て旺盛な好奇心を生かし、イラストレーター、精神科医助手、専業主婦などさまざまな職に就くが、6才以降実家の母親から家の食事をまかされていた料理好きの夢を叶えるため料理研究家に。簡単なのに本当においしい家庭料理を常に研究心をもって取り組んでいる。 テレビ、雑誌などメディアを問わず活躍中。近著に『奥薗壽子の読むレシピ』(産經新聞出版)など。

親も一緒に食卓を囲む

近年では、親が共働きをしていたり、家族それぞれの予定があり、家族そろって食卓を囲むことが難しくなってきています。でも、家族がそろう朝だけでも、みんなでテーブルを囲んでみてはいかがでしょうか。

「朝は忙しいので、つい子どもを急かしてしまいがちですよね。でも、子どもが親と一緒に食べたい気持ちは本能です。立った親に命令されながら食べるより、5分でも座って一緒に食事をしたらうれしいはずですよ」

そうすることで、子どもの食が進み、お母さんの気持ちにもゆとりが生まれるのでは、と奥薗さんは言います。

「私の母は、料理は得意ではなかったけれど、毎日必ず家族そろって食事をしていました」

奥薗壽子
子育てについて話していると、ついつい夢中になってしまうとか

そのおかげか、小学生の頃は好き嫌いが多かった奥薗さんですが、中学に入ると突然食べられないものがなくなっていたそうです。というのも……

「12年の間、嫌いなものを一切食べなかった私が、努力したのではなく、自然に自分でおいしいと思えるようになっていたんです。それはきっと、家族が『おいしい、おいしい』と言っている姿を、目や空気で吸収していたから。食事の時間が幸せな時間と思える環境だったのでしょうね。大人になってから、そのことがとても大切なことだと実感しました」

子どもは口やお腹だけではなく、目、香り、肌でも食事をしているのです。子どもがひとりで食事をしていては、おいしさや楽しさの情報が入ってきません。感受性が豊かな子どもだからこそ、吸収できるうちに食べることの楽しさを親がきちんと伝えていってあげてください。

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