【1歳の食べ物】食べられるもの・食べてはいけないものは?:スクスクのっぽくん
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【1歳の食べ物】食べられるもの・食べてはいけないものは?

幼児期の食事で悩んだら…管理栄養士からのアドバイス

油物や香辛料を避け、バランスよく食べさせてあげましょう

離乳食完了期(パクパク期)に入る1歳は、様々なものを食べられるようになります。また、薄味で柔らかいものでは大人の食事の取り分けも少しずつ可能になります。

例えば、鶏そぼろあんかけは味を付ける前のものであれば1歳児でも食べられます。(大人用にはそのあとに醤油やみりん、酒で味を調えましょう。)

ただし、てんぷらやフライドポテトなど油を多く使った料理や香辛料が多く使用されているメニューは消化器官が未発達の1歳児にとっては負担になりますので避けましょう。

この時期の基本としては「エネルギー源となるもの」である炭水化物、「身体をつくるもとになるもの」としてたんぱく質、「体の調子を整えるもの」としてビタミンやミネラル、そして食物繊維をバランスよく摂ることを心がけましょう。

3日間を通して、栄養バランスを見直してみましょう

食材にこだわることはとても大切ですが、作り手の負担にならないように、「ごはん(パン、麺など)」「メインのおかず」「野菜のおかず」これらが揃っていることに気を付けるだけで、自然と栄養のバランスは整いやすい状況となります。また1歳児であるとまだまだ食事の量にもムラがあるかと思いますが、1度食べなかった、というだけで無理に食べさせる必要はありません。

ざっくりと3日間ほどを通して炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラル・食物繊維を摂れているかを見直しましょう。

そして何より食事の環境が楽しい!と思ってもらえることが大切です。

この時期はどんどん大人と同じようなものが食べられるようになるため、つい色々と与えたくなってしまいますが、注意が必要な食材もあります。

お刺身は必ず加熱をしてから与えましょう

刺身は新鮮で柔らかく食べやすい食材なのではと思われがちです。しかし、1歳児はまだまだ消化官が未発達で生ものを消化することは負担になることもあります。

また、刺身には菌がたくさんついていたり、寄生虫がいたりする場合もあります。魚を与える場合は必ず加熱をして与えましょう。

また、与える魚も鮮度の良いものを選ぶことで魚特有の生臭さもなく、美味しくいただけます。

お肉は食感と大きさに注意しましょう

肉はうまみも感じられやすく調理も簡単な食材の一つですが、子どもの中には嫌う子もいます。

その原因は肉が嫌いではなく、「食感」が原因で嫌いになっていることがあります。

大きな塊を噛み切れなかったり、加熱の加減でパサパサして口当たりが悪くなっていたりと味以外に原因があることもしばしば。

離乳食の完了期~幼児食に移行するこの時期でもまだまだ歯は生え揃っていないですし、消化器官も未発達な状態ですので、食材の形状には注意を払ってあげましょう。

小さく切る、もしくはほぐれやすい硬さに調整する、あんかけでとろみをプラスして口当たりをよく仕上げるのも食べやすさのポイントです。

弾力のある食材は、塩分と大きさを確認しましょう

また、弾力のある食べ物にも要注意です。

かまぼこやちくわ、はんぺんなどは大人にとっては適度な弾力で食べやすい食材ですが、1歳児にとっては「噛み切るのが難しい」食材である上に、塩分や添加物も心配です。弾力のある食材にはこんにゃくも挙げられます。

こんにゃくは塩分も少ないですし、食物繊維も摂ることができるヘルシーな食材ですが、1歳児にとっては髪切ることが難しく、誤って塊を飲み込むとのど詰まりの危険性も大きいので与えないようにしましょう。

不足しやすい「鉄分」にも目を向けて

その他にもこの時期で気を付けなければならないことは「貧血」です。

母乳も卒業し、食事からのみの栄養補給となると、鉄分は不足しやすい栄養素のひとつとなります。鉄を多く含むレバーは柔らかく食べやすい食材でもありますので、下処理を丁寧に施し、しっかりと加熱をして与えましょう。

また、鉄のフライパンで調理をすることも鉄を補う一つの手段です。鉄を含む食品を摂るのが難しい場合は、毎日1品だけは鉄のフライパンで調理をする、というのもよいでしょう。

この時期は何よりも食環境を整えることで「食事=楽しい!」という感覚を身に着けてあげること大切にしましょう。

管理栄養士磯村優貴恵 プロフィール

大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その後、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。特定保健指導を経て、現在は、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。 資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター

※本コーナーは医師、管理栄養士、保育士など各分野の専門家に監修をいただいております。ただし、幼児期の発達・発育状態、心理状態には個人差がございますので、全てのお子様への該当を保証するものではございません。

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