グラフィックデザイナー・長友啓典さんへのインタビュー#3:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 長友啓典プロフィール

1939年大阪生まれ。 1964年桑沢デザイン研究所卒業後、日本デザインセンターを経て、1969年にイラストレーターの黒田征太郎氏と「K2」を設立。 雑誌、書籍、各種広告、企業CI、及びイベント会場構成のアートディレクションを手がけるほか、多数の小説に挿絵、エッセイ連載など、ジャンルを問わず幅広い分野で活躍中。 日本工学院専門学校グラフィックデザイン科顧問、東京造形大学客員教授。 『クリネタ』編集長、月刊『スッカラ』編集長。

現代の子供

育った時代も、環境も違う今の子供たち。長友さんの目には、一体どのようにうつっているのでしょうか?

長友啓典
様々なグラフィックの数々

「塾帰りなのか、夜遅い電車に乗っている子供がいるでしょ? そういう子を見るとつい、かわいそうだなぁと思ってしまうんです。なんかね、その子だけじゃなくて今の子供たちは、覇気のない顔をしている気がしてならないんですよ。
まあ、小学生くらいまではみんな、元気いっぱいで子供らしいんですが、中学生くらいになると、だんだん勉強が増えていきますよね。それからは受験、就職というように、何かと縛られる要素が増えていって、どんどん顔つきが明るくなくなってくるように感じます。
で、なんでそういう風になっていくのかなぁと考えていたら、今の子たちっていろいろ忙しくて、遊びや楽しいことを知る機会が減っているからじゃないか、と思いました。昔は映画館や浄瑠璃に連れて行ってくれた先生がいたような学校も、今では社会的な変化とともに勉強がメインの場に変わっていった。
そして子供たちは学校で勉強し、放課後も塾に通う。遊ぶ時間が僕らの子供時代より、極端に少ないですよね。くだらないことでもいいから、たまにはバーっと遊んでほしいなぁと思います。」

家庭での過ごし方

たしかに、今の子供たちは、何かと忙しそうですよね。そういった状況を変えるためには、何をしたらいいと思いますか?

長友啓典

学校や塾では勉強、家庭ではそれ以外のいろいろなことを、教えてあげればいいんじゃないかな。たしかに勉強は大事です。でも、家に帰ってまで勉強はしなくても、と僕は思ってしまうんですよ。だから家庭での過ごし方、また家族の役割を、お母さん方にはもう一度考えてもらいたい。家庭にでしかできないことが、きっとあるはずですから。そして子供だけではなく、お母さんも一緒にのびのびと過ごす、なんてことも大事な気がします。」

インタビュー目次

おすすめインタビューBEST5

「プロに聞く!」インタビュー記事一覧に戻る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
私たちがサポートしています!
成長・発達の専門家
  • 医学博士
    医学博士
    小川登志子
  • 管理栄養士
    管理栄養士
    磯村優貴恵
  • 睡眠改善インストラクター
    睡眠改善
    インストラクター

    鈴木伸彦
  • パーソナルトレーナー
    パーソナルトレーナー
    小澤康祐
  • 熱中症対策アドバイザー
    熱中症対策アドバイザー
    岸本強資
  • パーソナルトレーナー
    パーソナルトレーナー
    坂本博美
  • 医師(内科医)
    医師(内科医)
    成田亜希子
  • 保健師・看護師
    保健師・看護師
    宮下梨沙
  • 医師(小児科)
    医師(小児科)
    湯田貴江
  • 歯科医師
    歯科医師
    浦岡有里
  • 心理カウンセラー・講師・スーパーバイザー
    心理カウンセラー・スーパーバイザー
    鈴木雅幸
  • 心理カウンセラー
    心理カウンセラー
    児玉達郎
  • 薬剤師・薬学博士
    薬剤師
    笹尾真波
  • 心理カウンセラー
    心理カウンセラー
    半田先生
お話を伺った方々
  • 岩崎恭子さん
    オリンピック金メダリスト
    岩崎恭子さん
  • 宮間あやさん
    サッカー日本女子代表
    宮間あやさん
  • 佐藤弘道さん
    体操のお兄さん
    佐藤弘道さん
  • 杉山芙沙子さん
    杉山愛の母
    杉山芙沙子さん
  • 小錦八十吉さん
    元大関
    小錦八十吉さん
  • 福西崇史さん
    サッカーW杯日本代表
    福西崇史さん
  • 宮崎大輔さん
    ハンドボール全日本代表
    宮崎大輔さん
  • 俵万智さん
    歌人
    俵万智さん

トップに戻る