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食物繊維の摂取量と子どもの歯ぎしりの関係について

夜寝ている時、子どもの歯ぎしりが気になったことはありませんか?
歯ぎしりと言うと大人のトラブルというイメージがありますが、実は睡眠中に歯ぎしりをしている子どもは意外と多く、継続する場合は睡眠障害の一種になり得ると考えられています。
そこで今回は、子どもの歯ぎしりと栄養状態との関係についてご紹介します。

歯ぎしりは口腔関係の病気の原因にも

岡山大学学術研究院によると、睡眠中の歯ぎしりは小学生の約20%、成人の約10%に見られ、年齢が上がるにつれてなくなっていきます。
成長に伴い自然に消失するとは言え、長期間放置すると、歯がすり減る、欠ける、歯周病や顎関節症の発症と言った問題が発生する可能性があるため注意が必要です。

また、睡眠中の歯ぎしりの原因は明確に解明されてはいませんでした。
しかし、最近の研究により、脳の興奮が歯ぎしりに関係しているという見方も出てきています。実際に、睡眠の質が良い人にくらべ、悪い人は歯ぎしりの頻度が高いという報告もあり、睡眠が大切な役割を果たす成長期の子どもにとって、歯ぎしりは無視できない問題だと言えるでしょう。

食物繊維の摂取量が歯ぎしりに影響

睡眠の質には食事の内容や栄養素も大きな影響を与えています。そこで、岡山大学学術研究院では大学生143人を対象に、1か月にわたり35種の栄養素の1日摂取量と歯ぎしりの有無をくらべました。
その結果、歯ぎしりのあるグループはないグループにくらべて食物繊維の摂取量が少ないことがわかりました。

また、143人を食物繊維の摂取量によって4つに分けた歯ぎしりの有無を比較しました。すると、歯ぎしりのあるグループはないグループより明らかに食物繊維の摂取量が少ないことが分かり、歯ぎしりと食物繊維の摂取量に関係があることが示唆されています。
もちろん、今後更なる検討が必要ですが、子どもの睡眠の質には歯ぎしりなどの睡眠障害だけでなく、栄養状態も関係していることを覚えておきましょう。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/3177


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