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低下する子どもの視力~学校保健統計より~

毎年、文部科学省から発表されている学校保健統計というものをご存知でしょうか?
全国の幼稚園児と小中高生の健康診断などの結果から、子ども達の発育や健康の状態を明らかにする目的のもと実施されている統計調査です。
そこで今回は、最近の子ども達の健康状態について、令和3年度の学校保健統計の速報値をもとにご紹介します。

裸眼視力1.0未満の割合が増加

学校保健統計の調査対象は、文部科学大臣が指定する幼稚園、小学校、中学校、高校に在籍する満5歳~17歳の子どもで、健康診断の結果から発育状態や疾患の罹患率などを調査します。
例年は4~6月に実施されますが、新型コロナウイルスの影響で園や学校ごとに健康診断の実施時期にバラつきが見られるようになったため、2020年度からは年度末まで調査期間を延長して実施しています。
今回は全国の約333万人の子どもを対象に統計調査を実施。その結果、裸眼視力が1.0未満の子どもの割合が小1では23%、小6では約半数、そして、中3になると62%と学年が上がるごとに増加していることが明らかになりました。
調査時期が異なるため、前年度と直接の比較はできませんが、中学生全体における裸眼視力1.0未満の割合は過去最高の60%となっており、スマートフォンなどによる子どもの視力低下の可能性が指摘されています。

肥満は改善傾向に

本調査では、性別・年齢別・身長別も標準体重から算出された肥満度を用いて、肥満度が20以上である肥満傾向児の割合も調査しています。
2020年度はコロナによる自粛生活の影響もあり、ほぼ全ての年齢で肥満傾向児が増加していましたが、今回は一転して減少傾向が見られました。
これは、未だコロナウイルスの脅威は続いているものの、一斉休校などがなくなり、部活動や体育などの通常活動ができるようになったからではないかと考えられています。

健康チェックの参考に

学校保健統計の結果はあくまで統計調査なので、必ずしも全ての子どもに当てはまる訳ではありません。
しかし、子ども達の健康状態の傾向や、病気のリスクについて知ることができる良いきっかけでもあります。
気になる場合は、ぜひ一度、文部科学省のホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/news/53216

『文部科学省』https://www.mext.go.jp/content/20220713-mxt_chousa01-100012587_a.pdf


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