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母乳バンク、国内でも普及の兆し

赤ちゃんにとって重要な栄養源である母乳。
しかし、様々な事情によって生まれた我が子に母乳をあげられないケースが存在します。
そういった時に、別のお母さんが寄付した母乳を提供する母乳バンクが、国内で普及の兆しをみせているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、母乳バンク設立の背景や現状についてご紹介します。

母乳バンクとは

そもそも母乳バンクは、母乳を必要とする赤ちゃんに適切なタイミングで母乳を提供するため、1900年代初めのヨーロッパで初めて設立されました。
方法としては、ドナーから提供された母乳(ドナーミルク)を適切に冷凍し、低温殺菌処理したのち、徹底した検査と安全確認を経て、赤ちゃんに届けられる仕組みになっています。
現在では世界50カ国以上に600カ所を超える母乳バンクが設置されていますが、日本国内では取り組みが遅く、2014年に昭和大江東豊洲病院内に開設した母乳バンクが始まりであり、2020年春にようやく都内に2拠点目が設立されることになりました。

低出生体重児などは特に母乳が必要

しかし、粉ミルクも普及する今、なぜここまで母乳にこだわるのでしょうか?
実は妊娠37週未満の早産児や、極低出生体重児と呼ばれる体重1500g未満の赤ちゃんは、臓器の発達が未熟であるため、壊死性腸炎などの感染症になりやすいと言われていますが、母乳を与えることでそのリスクを予防できることが分かっています。
また、母乳は消化・吸収しやすいため、粉ミルクなどの人工乳に比べて平均で3~4日早く点滴をはずすことができ、その結果、点滴が原因の感染症のリスクなども低下させることができるなど、非常にメリットが多いのも母乳バンクが必要とされる要因です。

ドナー登録はHPから可能

ドナーになりたい場合は、日本母乳バンク協会のホームページに記載されている条件を満たしていれば登録が可能です。
一方で、ドナー希望者は200名を超えていますが、母乳を保管するスペースやスタッフを整える必要があるなど、まだまだ課題は多いというのが現状です。
今後更に母乳バンクの拠点が拡大し、1人でも多くの赤ちゃんにドナーミルクが役立てられることが望まれます。

参考URL

『日本母乳バンク協会』https://jhmba.or.jp/


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