脳が高度に発達したヒトにとっては、夜間睡眠の前半に多く現れる深いノンレム睡眠は、脳を休める重要な時間になっています。また、夜間睡眠の後半に多く出現するレム睡眠中には、脳のメンテナンスが行われ記憶の長期定着が行われていると考えられています。日中起こったことは、一旦、短期記憶として脳の一部に蓄えられ、夜間にノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことによって長期記憶として脳に刻み込まれているのです。
つまり、ノンレム睡眠もレム睡眠も両方しっかり含まれる充分で質の良い睡眠が、記憶力アップにつながるのです。また、さまざまな実験や調査から、睡眠不足になるとストレスを処理できなくなったり、情緒不安定になったりし、集中力や感情をうまくコントロールできなくなることが分かっています。「睡眠も学力アップのカギを握っている」と言っても過言ではないでしょう。
3食しっかり食べましょう
人の体内時計は摂食行動にも影響を受けやすくできています。これは昔より、人類が、朝昼夕に食事からエネルギーを摂取し、暗くなり食事ができなくなると休息するという生活スタイルを繰り返してきたためです。逆に、そのような生活スタイルを繰り返してきた遺伝子を持つ個体が生存競争を勝ち抜き、脳や身体を発達させ、現代を生きる人間に進化してきたとも言えます。
現代の子どもたちは、特に朝ごはんを欠食することが多いと言われていますが、しっかり食べ、日中の活動レベルを上げないと、生活のメリハリがなくなり、体内時計を正常に動かせなくなることにつながります。 朝ごはんをしっかり食べると、胃結腸反射により腸も動き出し、排便がおこります。毎日、朝から午前中に排便をしているかどうかが、体内時計が正常に動いているかどうかのひとつのバロメーターとなります。
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