冬の寒い朝に布団から出るコツはありますか?
エアコンのタイマーを利用して室温を調節しましょう。
冬の寒い朝はホカホカと温かい布団が気持ちよいですよね。いつまでも出ることができず、学校や会社に遅刻してしまいそうに・・・皆さんも一度はご経験があるのではないでしょうか?
人間はたくさんの体内時計(生体リズム)を持っていて、そのリズムは約90分、約12時間、約24時間、約1ヶ月、約1年とさまざまです。人類は長い進化の過程で、日照時間が短く気温も低く食べる物が少ない冬は、活動や代謝(エネルギー消費)を抑えるために睡眠時間を少し長めにとってきたと考えられています。そのなごりとも言える約1年のリズムの影響で、冬の布団が気持ちよく感じられるのです。布団から出られないのも当然です。
しかし現代社会においては、季節を問わず同じ時間テーブルで活動することを求められます。出にくい布団からも、思い切って出なければなりません。
人間は、起きて活動していくために、目が覚める少し前から体温(深部体温)を高めて準備をしていきます。布団から急に寒いところに出て体温が下がってしまうと、活動のために必要な体温を奪われることにつながります。そうならないように、エアコンのタイマーを利用し、起きる時間の直前から室温を上げておくのが良いでしょう。
また、冬は日の出が遅いため、自然の光の力で生体リズムを整えることがむずかしくなります。起きたらなるべく強い光の下で過ごすようにすると、すっきり起きてリズムが整いやすくなり、活動のスイッチも入りやすくなります。また、日中も意識して日光の下で過ごすのも大事だと思います。
冬の寒い朝に布団から出るのは大人達にとっても子ども達にとってもツラいものです。ちょっとした工夫でスッキリ目覚め、活動しやすいようにしてあげるとよいと思います。