お友だちに手が出てしまう子、言葉がきつい子 ー元幼稚園教諭から見た『園児のココロ、大人のココロ』
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連載:元幼稚園教諭から見た『園児のココロ、大人のココロ』
今回のテーマ

お友だちに手が出てしまう子、言葉がきつい子

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他の親御さんの話題になりやすい子ってどんな子?

園に通いだすとママ友同士で話題になりやすい子って出てきます。

すぐに手が出てしまったり、言葉がきつかったり、相手に強要しすぎてしまったりする子です。

そんな子が周りにいたらどうしたらいいでしょうか。

また、園からの連絡で自分の子がそうだったと知った時ショックですよね。今後の対策を考えてみましょう。

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よくある3つのケース

1. 手が出てしまう

集団生活の中では自分の思うようにいかない事がたくさんあります。

おもちゃを貸して欲しかった、または取られた。

仲間に入れて欲しかった、あるいは入れてと言ったらダメと言われた、中にはいけない事を止めようとした時など。

自分の気持ちを言葉で伝えるよりも先に手が出てしまいます。

子どもにとって言葉で伝えるって難しい事なのです。


2. 言い方がきつい


3. 自分の気持ちを相手に強要する

相手の気持ちを考えるよりも自分の気持ちが先行してしまいます。

自分の言うとおりに友だちをさせたがり言い方がきつくなってしまう事や正義感が強すぎて怒って注意してしまう事も。


大人の関わり方は?

様々な経験から学び、自分の感情をコントロールできるようになってきます。言葉で自分の気持ちを伝える事、相手の気持ちを考えられるように繰り返しの指導が必要です。

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心配なケース

あまりにも頻度が多かったり、理由もなく相手を叩いてしまったりする場合、以下のような何らかのストレスが原因の事も。


・しつけが厳しすぎる

・子どもの前でたびたび夫婦喧嘩をしてしまうなどの家庭の事情

・愛情不足

・反対に過干渉で過保護

・下の子が産まれた、お母さんが働きだした事からくるさみしさ


どのご家庭でもお子さんを大切に育てていらっしゃるのは勿論だと思いますし、それぞれの教育方針や家庭の事情はあると思います。

しかし、子どものタイプによって愛情の受け止め方や欲している事が違う事もあります。


また、障害が原因で関わり方が理解できていないケースもあります。

その子の状況を受け入れ、サポートしてあげる事で成長がスムーズになる事もあります。

気になる事があれば園に相談してみて下さい。

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園の先生はどんな風に関わる?考える?

私がいた園ではどのように対応していたかご紹介します。


・問題が起きた時

言葉で気持ちを伝える事、相手の気持ちを考える事を繰り返し教えます。

「こう言いたかったんだよね」「相手はどんな気持ちになったかな」など一緒に考えます。


・叱る時

叱る時もありますが、人格を否定する叱り方はしません。

感情のままに「そんな事をする○○ちゃんなんか嫌いです!」と怒る行為は自分を否定されたとストレスがたまるだけです。

「このお手て悪い事したよ」と部位を叱れと教わりました。


・喧嘩はお互い様という事も

貸してくれなかったから叩いたという事ならば、相手にも譲り合うよう話します。

叩く事などはいけない事ですが、お互い様という事も。

話題に出やすい子はいますが、園の中では同じ様な事があちこちで起きています。

その都度報告がないと不満に思うかもしれませんが、保育者は様子を見ながら必要な時には報告をするようにしています。


・心のケア

ストレスが原因のケースに関してはその子の必要とするケアを心がけます。

例えば、たくさんスキンシップを取り、甘えさせるようにするなどです。

しかし、家庭の事には踏み込みにくくとても難しい問題です。

家族や自分自身のコンプレックスから自分を守るため、嘘をついたり、友だちを従わせ自分を強く見せたりしている子がいました。

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孤立していませんか

「うちの子手が出てしまう事がありすみません。何かあったらおっしゃって下さい」とご挨拶されていたご家庭はトラブルがあっても周囲から理解を得やすい事も。

反対に、園から報告を受けても認めなかったりしていると親子で孤立しがちなケースも見受けられます。

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周囲にそんな子がいたら、どうすればいい?

「うちの子が真似しないか心配」

「親として不愉快、相手の方に謝罪して欲しい」

とご意見を頂くことがありました。

子どもから話しを聞いた時は、「困ったときは先生に話してね」とお伝えいただいていました。

そして「○○君、悪いね」ではなく「叩く事は悪い事だよね」と行為が正しい事ではないとご指導頂く事が大切だと思います。

長い目で見ると子ども達同士で学ぶ機会なので、様子を見守る事も大事だという視点も持っていたいものです。


・保育士にとっては、保護者からの連絡が今後の対応の参考になることも

性格や行動の傾向は把握しているものの、保育士の目の届かない所で驚く一面を見せる子もいます。

そんな時は、保護者の方々が子ども達からその様子を聞くこともしばしば。

保護者の方々からの連絡も、保育士にとっては貴重な情報なので、子ども達から気になる話を聞くことが続く場合は、園に一度相談していただきたいと思います。

保育士に隠れて行うという事は、その行為がいけないと認識しているにも関わらず止められないという事。

その行為に対しては指導する必要がありますが、保育士にとってはその子を思うと痛ましい状況です。

なぜならその子がそうなってしまった要因がどこかに必ずあり、ケアが必要な状態だからです。

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どんな子も一生懸命で可愛いです

手が出やすいC君がいました。何人もの親御さんから連絡を受けていました。

ある日何人かの子どもが私のお尻を軽く叩いたりしてからかってきました。

私はオオカミになって追いかけたりして遊んでいたのですが、C君が走ってきて「俺の先生に何するんだ!やめろ!」と立ちはだかりました。

「俺の女に」とドラマで見そうなセリフですよね。本人は真剣でしたが、とても可愛かったです。

そしてある日の事。気の強い女の子と喧嘩してぴしゃりと平手打ち。

初めてC君の涙を見ました。

みんなの気持ちが分かった事でしょう。

そんな日々の生活の中で子ども達は成長していきます。

まだまだこの世に生れて数年の子ども達。様々な経験を経て成長していって欲しいなと思います。

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この記事の先輩ママ:rengesou
プロフィール:
幼稚園勤務を経て現在一児の母。イヤイヤ期の我が子に現在奮闘中。お昼寝中のデザートが最高の息抜き!それを楽しみに朝から全力で遊ぶ毎日です!
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