牛乳アレルギーの原因や症状、対策について
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牛乳アレルギーの原因や症状、対策について

【実践編:管理栄養士 & ママ達の食物別の対策法】

最近では外食先のメニューにもアレルギーの表示がしてあったり、アレルギー対応メニューになっていたりすることもあります。

また、レストラン等では予約の際にアレルギーについて聞かれることも多くなりました。
しかし、毎日の食事となると工夫も必要です。

アレルギーは個人差がありますので、必ず医師の確認ものと、無理のないように安全に対策を進めていきましょう。

このページでは、牛乳アレルギーの原因や症状、また、意外と誤った認識を持たれがちな「乳」表示の食品との付き合い方についてご紹介します。

    

食物別アレルギー対策法牛乳

20歳未満のアレルギー原因食物で2位の「牛乳」

アレルゲンとなる食物を摂取して、60分以内に何らかの症状が出て、医療機関を受診した方の数は以下の通りです。 牛乳を原因とした発症数は、20歳未満の子ども達において「鶏卵」に続いて2番目に多く、周囲の大人達も特に注意が必要な食物だと言えます。

年齢別原因食物(n=2,954)

0歳 1歳 2,3歳 4-6歳 7-19歳 20歳以上
1 鶏卵
56.5%
鶏卵
43.7%
鶏卵
29.0%
鶏卵
33.0%
鶏卵
15.8%
小麦
36.4%
2 牛乳
25.6%
牛乳
21.3%
牛乳
25.6%
牛乳
22.9%
牛乳
12.8%
甲殻類
13.9%
3 小麦
13.1%
小麦
7.8%
小麦
10.0%
ピーナッツ
11.4%
甲殻類
12.2%
魚類
11.3%
4 魚卵
7.3%
魚卵
7.6%
小麦
7.7%
ピーナッツ
11.9%
果物類
7.9%
5 ピーナッツ
4.5%
ピーナッツ
7.0%
果物類
5.6%
小麦
10.6%
ソバ
6.0%
出典:食物アレルギーの診療の手引き2014

牛乳アレルギーとは?

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乳アレルギーとは、小麦アレルギーや卵アレルギーと並んで3大アレルギーともいわれるほどアレルギーを発症する人の割合が多い食材の一つです。特に乳幼児期に多いアレルギーでもあります。

牛乳アレルギーの原因は?

牛乳アレルギーの原因は、牛乳に含まれる乳たんぱく質の一種「カゼイン」によるものが大きいと言われています。 乳幼児は特に腸の発達か未完全であるため、カゼインの消化がうまくできないことから牛乳アレルギーを発症しやすいともいわれています。

乳糖不耐症はアレルギーではない

また、アレルギーとして間違われやすいものに「乳糖不耐症」というものもあります。 乳糖不耐症は牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素「ラクトース」が少ないために牛乳をうまく消化できずにお腹がゴロゴロしてしまうことです。そのため、アレルギー症状とは違います。

日本人は特に乳製品との歴史が長くないため、ラクトースを持っていない人や持っていても少ない人が多く、乳糖不耐症の方も多いのが現状。日本人にカルシウムが不足してしまいがちなのもこのためです。

牛乳アレルギーで見られる症状とは?

牛乳アレルギーで見られる症状はほかのアレルギー同様、様々な症状がみられます。

①皮膚症状:蕁麻疹、発赤、口腔内や唇が張れる、かゆみ、など

②呼吸器:せき、呼吸が苦しい(呼吸しづらい)など

③消化器:腹痛、下痢、嘔吐、など

④全身症状(アナフィラキシーショック):血液低下、失禁、意識喪失など

食物アレルギーによる症状で最も多いのは皮膚症状と言われています。 しかし、口にした量やアレルギーの度合いは人それぞれですので、少しでも「おかしいな」と感じたら対処が必要です。

牛乳アレルギーの方が気を付けるべき食品は?

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牛乳アレルギーの方が気を付けるべき食品は「牛乳」だけではありません。 牛乳を含む「乳」を使用した食品全般です。 なぜならば牛乳アレルギーの原因でもあるたんぱく質の一種「カゼイン」は、加熱してもアレルゲンとしてのパワーが落ちるということはあまりないからです。

牛乳(乳)アレルギーは加工食品のパッケージにアレルギーの特定原材料としての表示義務がありますので、まずはそちらをチェックしましょう。

乳を含む代表的な食品には練乳(コンデンスミルク)や乳酸菌飲料、生クリーム、チーズなどがあります。

牛乳アレルギーの検査方法とは?

もしかしてアレルギーかも?と思ったら、ご自身で判断してしまう前にまずはお医者さんに相談するようにしましょう。

医者にかかった場合のアレルギーの検査方法としては、アレルゲンと思われる物質に対しての抗体を調べる血液検査と皮膚にアレルゲンを触れさせることで状態を見る皮膚検査があります。

皮膚検査には皮膚を少し傷付けた後、アレルゲンのエキスをたらして皮膚の状態を見るスクラッチテストと、腕の内側などにアレルゲンのエキスをしみこませた小さな紙を貼り、皮膚の状態を見るパッチテストがあります。どちらも皮膚が赤くなるとアレルギーの可能性があるということになります。

また、アレルギーと思われる食材を2週間完全に除去する食物除去試験もあります。 例えば牛乳アレルギーだと思われる場合は牛乳やチーズなどの乳製品をすべて除去します。 これは母乳を与えている場合は、お母さんもその期間はアレルゲンを控えます。

アレルギーに関する検査方法や治療方針につきましては、必ずお医者様にご相談の上、お子様に合ったアレルギーテストの方法を相談して行ってください。

牛乳アレルギーは治せる?

乳幼児期にみられる食物アレルギーは、消化管や免疫機能が十分に発達していないことが原因の一つでもあります。 3大アレルギーと言われている卵、乳、小麦の場合は成長とともに緩和したり治ったりするともいわれています。乳幼児期にアレルギーでも、3歳では約半数、小学校に上がる頃には8割ほどが食べられるようになるともいわれています。

しかし、食物アレルギーは個人差があります。 周りに左右されずにお子様の様子を見ながら、お医者様の監視下のもと、食物負荷試験を進めていきましょう。

勘違いされやすい?!牛乳アレルギーの方でも食べられる食品は?

乳酸菌飲料

乳化剤は、大豆と卵アレルギーに注意

調味料などでよくみられる「乳化剤」。 「乳」という文字が含まれているため、乳製品を使っているようにも思われますが、乳製品とは無関係です。

乳化とは水と油の様に混ざり合わない性質のものを均一に混ぜ合わせるときに使われるもので、大豆のレシチンや卵黄由来の成分を使用することが多くみられます。 そのため、大豆や卵に対してアレルギーをお持ちの方は注意が必要です。

豆乳は、牛乳の代わりにおすすめ!

同じく豆乳も、「乳」という文字が含まれていますが、豆乳の原材料は「大豆」ですので乳アレルギーでも問題なく飲むことができます。牛乳の代用品として活用できるでしょう。

ただし、豆乳の場合は「大豆アレルギー」に該当しますので、「大豆アレルギー」がないかもしっかりチェックしておきましょう。

乳酸菌は、植物性ならOK!乳酸菌飲料は気を付けて

同じく、「乳酸菌」という言葉にも「乳」という文字が使用されています。 こちらは「植物性乳酸菌」であれば乳とは無関係となります。 キムチやぬか漬けを発酵させているのが植物性乳酸菌です。

紛らわしいですが、「乳酸菌飲料」は乳製品と乳酸菌を合わせた飲み物となりますので、牛乳アレルギーをお持ちの方は控えるようにしましょう。

食品を購入する際に気を付けるポイントは?

アレルギー表示をチェックしよう

アレルギーの患者数が多い食材として、卵、乳、小麦は特に3大アレルゲンともいわれます。 そのため、食品のパッケージには特定原材料としての記載義務があります。 商品を購入する際は必ずパッケージを確認して乳製品が使われていないかチェックをしましょう。

原材料表示もチェックできるようにしよう

「乳」という文字が見当たらなくても、乳製品を使っている場合があります。 例えば、牛乳のたんぱく質の一種、「ホエイ」です。 ホエイは「ホエイパウダー」や「濃縮ホエイ」という形で使われることが多く「乳」という文字が出てこないため、気を付ける必要があります。

同様に「クリーム」も「乳」という文字は出てこないのですが、牛乳がもとになっているので注意が必要です。

牛乳アレルギーの方は、この栄養の不足に注意!

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牛乳は鶏卵や小麦とともに3大アレルギーの一種ですので、アレルギー対策として積極的に除去することで症状の緩和に繋がります。 しかし、特定の食材を除去するということは栄養の偏りをもたらす原因となります。 特に牛乳にはたんぱく質やカルシウムが多く含まれていますので、注意が必要

なかでもカルシウムは、厚生労働省発表のデータからも不足が浮き彫りになっています。学校給食においても栄養素の摂取基準が設けられており、ほとんどの学校が牛乳を摂取することによってカルシウムの摂取基準値を満たしています。

牛乳一本に相当するカルシウムはおよそ200mg。牛乳がNGであればこの分が不足してしまうので他の食材で補う必要があるのです。

そのため、ご家庭の食事の中でカルシウムが豊富に含まれた他の食品で積極的に摂取するようにしましょう。

たんぱく質は骨や筋肉など成長には欠かせない栄養素です。牛乳以外では肉や魚、卵や豆腐などで補うことができます。カルシウムは丈夫な骨や歯を作るのに必要な栄養素です。牛乳や乳製品以外だと、小魚や海藻、小松菜などの野菜からも摂ることができます。

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カルシウムは普段の食生活でも不足しやすいうえに食材からの吸収率があまり良くないので、特に牛乳アレルギーの方はカルシウム不足に陥りやすくなるのです。 牛乳アレルギーをお持ちの方は特に意識をしてカルシウムを摂るように心掛けましょう。

管理栄養士の磯村優貴恵さん

磯村 優貴恵 プロフィール

日本料理の調理士、イタリアン・フレンチ・エスニックなどの調理士、パティシエなど、様々な現場での経験を活かし、現在、管理栄養士として活躍中。

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