
食品についている認証ラベルってどんな意味があるの?
こんにちは! 管理栄養士の磯村です。 突然ですがみなさんは買い物をする時、何を基準として選んでいますか? 鮮度、値段、旬など選ぶ基準は 人それぞれだと思います。 今回はみなさんが選ぶ際に 「見たことがあるけど、どんな意味があるかはわからない…」という方も多い「認証ラベル」について簡単にご紹介します。
食品についている認証ラベル
ラベルの種類によって示しているものは異なりますが、今回ご紹介する3つの認証ラベルには以下の3つのことが重要視されているものがあります。
自然を守る

動物も植物も私たちの勝手で過剰に生産をしていると森林破壊や海を汚すことにつながります。地球環境を守ることは温暖化防止にもつながります。
人権を守る

スーパーに当たり前のように並んでいる製品(食品)は勝手にできるものではありません。そこには必ず生産者の方がいます。生産者の現場を知り、彼らの生活や人権を守ることはとても重要なことです。
持続可能性を示す

私たちが日々口にするものは地球上にある大切な命です。 それらが過剰に作られたり収穫されたりすることなく、どこでどのくらい作られ、どのような過程を経て私たちの元へきているのかを追跡できること(トレーサビリティシステム)が持続可能性を高めるひとつのポイントとなります。
人も自然も守りつつ、私たちが安心できる安全な食品を示す認証ラベル。 身近にはどのようなものがあるのでしょう・・・
認証ラベルを探してみよう!

認証ラベルがついている食品(製品)には必ず意味があります。その意味を正しく知って買い物をする際、認証ラベルがついているものを探してみてくださいね♪
MSC漁業認証
天然水産物に付けられる

環境や他の生き物に配慮し、国内外のルールをしっかりと守りながらこれから先も持続可能である漁業で獲られた “天然”の水産物に与えられる認証。
海から加工、流通、販売の間で認証を受けていない水産物と混ざらないように厳しく管理されています。
出典:MSC「海のエコラベル」とは |Marine Stewardship Council

ASC漁業認証
養殖水産物に付けられる

責任のある養殖のために必要な国内外のルールを守ることはもちろん、自然環境・生態系・天然の水産資源への影響に配慮されていることや、働く人々の人権や労働環境を整えていること、地域社会の一員として誠実であるかなどといった原則に基づいて厳しく審査されます。また、養殖場から加工、流通の間で認証を受けていない水産物と混ざらないように厳しく管理されています。
出典:Home – ASC Japan (asc-aqua.org)
海を守るためのエコラベル~サステナブル・シーフードを知る~|WWFジャパン

RSPO認証
パーム油を使用している商品に付けられる(お菓子、洗剤、化粧品など)

パーム油とは「アブラヤシ」からとれる油のことです。(ココナッツ油とは異なります。)
パーム油は加工されて製品になると「植物油脂」「植物油」「グリセリン」「ショートニング」などといった名前で表記をされることがあるため、あまり聞きなれないかもしれませんが、カップ麺やお菓子、化粧品や洗剤にまで幅広く私たちの生活に関わっています。
パーム油の原料であるアブラヤシを育てる際、森林破壊(森林がなくなると自然環境はもちろん、そこに住む生き物たちにも大きな影響が出てくる)をしていないか、生産者の労働環境がしっかりと守られているか等、パーム油の生産~流通における多くの厳しい基準をクリアし持続可能な生産と認められたものに与えられます。
参考:RSPO 認証 – 持続可能なパーム油に関する円卓会議 (RSPO)
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