大阪大学教授・早川和生さん・「環境から影響を受ける遺伝子のスイッチ」:スクスクのっぽくん
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プロに聞く! 早川和生さんプロフィール

1951年、愛知県生まれ。 1974年、千葉大学を卒業し、 ハワイ大学大学院で修士課程修了。 1980年、近畿大学の助手になる。 1994年に大阪大学教授に就任。 双子老人の比較から、生活習慣病などの予防的研究を行っている。

「環境から影響を受ける遺伝子のスイッチ」

のっぽくん
卵性の双子は遺伝的に全く同じなのに、大人になったときに、なぜ差が出るのでしょうか?
早川先生

「これまで遺伝子は環境の影響を受けないと思われていたのですが、最近、環境によって、遺伝子のスイッチがオンになったり、オフになったりすることがわかってきました。
つまり、外的要因によって、遺伝子の発現にすごく差が出るということなんです。これをエピジェネティクスといいます。今までは、一卵性の双子がガンになったりガンにならなかったりする理由が、よくわかっていませんでした。 しかし、この分野の発展により、環境的な要因でガン遺伝子がオン・オフになることがわかったんです」

のっぽくん
それが初めてわかったのは、いつだったのですか?
早川先生

「約2年前のことです。スペインやイギリス、アメリカの研究者が遺伝子のオン・オフを3歳と50歳の一卵性双生児で比べたところ、3歳の双子ではほとんど差がなかったのが、50歳の双子では大きな差が出ていることがわかったんです。 ワシントン・ポスト紙は『ワトソン・クリックの遺伝子(DNAの二重螺旋耕造)の発見以来の大発見』と報じ、将来のノーベル賞は間違いないと言われています」

早川和生さん
のっぽくん
研究界にとって、大きな衝撃だったということですね。
早川先生

「昔から遺伝と環境の両方が大事なことはわかっていたんですが、一時、遺伝の方に重点が行き過ぎていた。しかし今、再び環境の方に寄り戻しが来たということでしょう。
遺伝子の発現が、食べ物とか運動に影響される可能性があるということですからね」

のっぽくん
環境の影響が大きいということですね。
早川先生

「特に男性の双子は差が出ます。女性の場合は、自分の好きな物を作って食べられる環境にいるのに対し、男性は職業が違うことが多いからでしょう。一卵性でも、1人は認知症になっているのに、1人はバリバリ働いているという例もある。寿命で20年の差がつくこともあります。ひとつおもしろいのは、『配偶者』が寿命に影響していると思われること。配偶者って最大の環境因子なんですよね。若い時、どんな人と結婚したかによって、寿命が変わってくる可能性があるんです。おそらくストレスが関係しているのでしょう」

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