五輪・金メダリスト森末慎二さんへのインタビューvol.2:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 森末慎二プロフィール

1957年 岡山県に生まれる 1984年 ロス五倫体操、鉄棒で金、跳馬で銀、団体で銅メダルを獲得。 体操選手として活躍し、引退後はニュース番組のスポーツキャスターやバラエティ番組、情報番組に多数出演。ゴルフのシニアプロを目指したり、落語の道を精進したり、体操マンガの原作を手がけたりと、幅広く活躍。 今年からは、九州共立大学の客員教授に就任した。

自分がやりたいと思うことが、思うようにできない社会

テレビで拝見していて、森末さんは人を元気づける力があると思っていた。子供を育てる現場に、そんな人がいたらいいなと思っていたので、今度、九州共立大学の客員教授になられたのは、とてもいいことだと思う。まずは、今の子供たちの環境をどう思っているか伺った。

「今の小学校の運動会をみてもそうですが、最後に一緒に手をつないでゴールと、スポーツには順位をつけるのを否定しているのに、偏差値やテストなど、勉強には、しっかり順位をつけている。そんな社会では、子供たちが、スポーツの道に行こうという気はなくなってきますよね。
勉強の成績が悪くても、走らせたら一番という、道があってもいい。その道で、自分を伸ばしていきたいという子供がいてもいい。
そんな夢が、今の社会では閉ざされてしまっているのかなと思っています。
これはスポーツだけでなく、いろんな分野でも同じこと。
自分がやりたいと思うことが、思うようにできない社会は、窮屈だと思いますね。そこで過ごしていても息苦しいと思うんです」

たしかに、子供には夢を持たせなさい、といわれても、あまりに漠然としている。

「僕たちの子供のときは、どんなことをするにしても、何も情報がないから、すべて行動から始まりました。体操にしても、野球にしても、とにかく、やってみようという。そこから、なんでも始まっていました。
しかし、いまは情報が多い。なにかしようと思っても、まずは、情報があって、それを調べて、頭で考えてから行動している。
野球をやりたいとなったら、どうやって、どこで、どのくらい、すべて、やる前から、ある程度の情報がわかってくる。しかも、野球でイチローや松井になるには、どれだけ頑張ればいいか、どのくらい稼げるか、さらには、イチローや松井を頂点にしたら、どれだけの人が挑戦し失敗しているかなどまでわかってしまう。
そこまで、考えないにしても、この競技をやってみたい──という思いを、そのまま行動にぶつけることが難しい社会。その上で、夢を持てというのは、無理があると思いますね」

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