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平均身長との差異について

平均身長との差異の程度により、診察するかしないかを検討しましょう

身長が平均と比較して低いといっても、その程度によって診察の必要がある場合とそうでない場合があります。

例えば、現在の身長だけで考えますと、標準偏差-2SDが基準となります。この数値を下回っている場合、念のため診察することをお勧めします。下記のページに年齢、男女別の表へのリンクがありますので、確認してみて下さい。

「低身長の可能性」についてはこちら

また、身長がそこまで低くなくても、身長の伸びが悪く、その状態が長く続いている場合も気になります。

身長が伸びる時期には個人差があり、その時期が遅いだけという場合もありますが、身体の発育的に何らかの原因がある場合も考えられますので、まずは診察することをお勧め致します。内容としては、尿検査、血液検査、手のレントゲン検査などをすることになります。

普段の生活習慣の問題、遺伝的な問題、身長が伸びる時期が遅いケース以外に、身体的な問題がある場合、原因を知った上で、治療が必要な場合は治療を、生活習慣を改善する必要があれば改善をして成長の可能性を高めて下さい。

低身長とホルモン注射

標準偏差-2SD未満の場合、低身長の可能性もありますので、まずは医師にご相談下さい。

低身長には様々な原因が考えられます。もし、成長ホルモンの分泌に何らかの原因によって妨げられている場合には、成長ホルモンの注射が有効でしょう。 問診や検査で調べることが出来ます。

成長ホルモン治療を健康保険適応で行うには、治療適応基準に沿っている必要があります。その上で健康保険適応となっても、 成長ホルモンは大変高価な薬剤であり、また成長ホルモン治療は長い期間かかる治療なので、負担が大きくなります。

そのため、自己負担分を軽減する高額療養費制度などの助成制度が設けられています。 これらの制度は、問診や検査結果から、治療適応基準に合致するかどうかを調べた上で、申請するこ必要があります。

低身長の原因が身体的な問題によるものなのかどうか、生活習慣によるものなのかどうか等々、まずは確かな原因を調べるという意味で、医師に相談されることをお勧め致します。

低身長とサプリメント

身長を伸ばすために特に必要とされる栄養素がありますので、栄養素をしっかりと摂取するためには、サプリメントの利用も有用だと考えられます。

特に日本人の食生活において万年不足がちだとされるカルシウムをはじめ、マグネシウムやビタミンD、亜鉛などの基本的な栄養素をバランスよく摂取することをおすすめします。

世の中にはたくさんのサプリメントがありますが、成長期の子供達のための安全性をしっかりと考えられたサプリメントを選び、毎日の食事で摂取しきれない栄養素を補えるよう栄養バランスを考えた摂取を心がけましょう。ただし、サプリメントを摂取すれば絶対に身長が伸びるということではなく、あくまでも可能性を高めるための手段となります。

もし、必要な栄養素が普段の生活で不足しているということであれば、摂取することで伸びる可能性は高まるかと思います。ただし、その他の深い睡眠・適度な運動・愛情・正しい姿勢、などの要素も身長を伸ばすためには不可欠です。

また、生活習慣ではなく身体的に何らかの問題があって低身長である場合は、サプリメントだけでは効果が望めないこともあるかと思います。

サプリメントは一つの補助にはなるかと思いますが、まずは根本的な問題を追究し、解決することが大切ですので、もし低身長の可能性をご心配であれば、一度医師に相談されることをお勧め致します。

gumi_qa 子供達が成長する時期は限られています
普段の食事のプラスアルファとして、カルシウム・マグネシウム・亜鉛などの栄養素をバランスよく含んだカルシウムグミもお勧め致します。

低身長と成長ホルモン

低身長になる原因は様々ありますが、その中でも比較的多いとされるのが、成長ホルモン分泌不全性によるものです。

成長ホルモンは、脳下垂体という大脳の直下に親指程度の大きさで垂れ下がっている分泌腺でつくられます。ここは6種類ほどのホルモンの分泌を調整する中枢センターであり、生産工場でもあります。その中で成長ホルモンの生産工場が破壊される確率が一番多いのです。 成長ホルモンが分泌不全ないし欠如すると低身長に陥ります。

成長ホルモンは言うまでもなく、身長増加にもっとも重要なホルモンです。直接骨端線に働きかけるのは「ソマトメジンC」というホルモンです。 そして骨が大きくなり、結果身長が高くなるのです。 そのソマトメジンCは、成長ホルモンの助けをかりて、肝臓で つくられます。

成長ホルモンが完全に、分泌されなくなっているお子さんと、少しは分泌されている部分欠損のお子さんとは低身長の程度に 差があり、当然完全欠損のお子さんほど著しい成長障害を伴います。完全欠損の小児は幼児から著しい低身長を伴います。

もし、下記に記したページの表をご覧になって、低身長の目安 となる身長以下の場合、一度医師に相談されることもお勧め致します。
https://www.suku-noppo.jp/teisincyou/

低身長の検査について

病院では、一般的に4つの検査を行います。

第1に成長曲線を正確に描きます。これは何歳何ヶ月で何cmであったかという過去の記録をご持参頂き、それをもとにお子さんの身長の伸びの推移をグラフにすることです。この成長曲線のパターンを分析することが重要です。

第2にお子さんの手の骨のレントゲンを撮ります。身長が伸びていないということは骨が伸びていないということなので、手の骨のレントゲンを見ることによって発育の度合いを知ることができるのです。

第3に尿中成長ホルモンの測定をします。成長ホルモンは夜寝ている間に分泌されるので、睡眠中にしっかり成長ホルモンが分泌されると、その一部が尿に出てきます。

第4に血液の検査です。最も大切なのは、骨を伸ばす重要なホルモンであるソマトメジンCの測定です。夜間成長ホルモンが十分に分泌されていると成長ホルモンは肝臓やその他の組織に集まります。

そして成長 ホルモンが多ければ多いほど肝臓やその他の組織でソマトメジンCが作られるのです。したがってソマトメジンCを測定することによって間接的に夜間成長ホルモンが分泌されていたかど うかがわかるのです。

以上がまず最初に行う検査です。 検査をするかしないかは別として、ご心配であればまずは病院に相談なさることをお勧め致します。

子供の背の伸び具合と年齢

一般的には年齢によって身長の伸び具合は違います。

男の子の場合は、生まれてから2〜3年間は10cm以上グン グンと伸び、その後徐々に緩やかになり、毎年6cm程度伸び、成長期である12歳前後で8cm前後伸びるようになり、成長期が終わると次第に緩やかになり、大体17歳前後で成長線が ほぼ固まり、その後伸びは止まります。 女の子の場合は成長期、身長の伸びが止まる時期が、男の子よりも早い傾向があります。

伸びが良い時期、そうでない時期、いずれにしても、睡眠・栄養・運動などの生活習慣に注意をして、伸びる可能性を高める必要があるかと思います。

ただし、今まで普通に伸びてきていて、まだ成長期を迎えていないにもかかわらず、1年間の身長の伸びが極端に悪くなって、その状態が数年続くような場合は心配ですので、念のために、一度医師に相談されることもお勧め致します。

生活習慣などの影響ではなく、身体的に何らかの問題がある可能性も考えられます。

低身長の基準グラフ

乳幼児期からの身体計測の記録を利用して、身長曲線を描いてみましょう

乳幼児期からの身長をグラフ上に点を打つと、その子どもの身長曲線を描くことが出来ます。

身長曲線を描くことで、低身長の発生時期や低身長の程度、年間の身長の伸び、将来の最終身長を予想することができます。

身長が低いと悩んでいる場合には、まず乳幼児期からの身体計測の記録を利用して身長曲線を描いてみることが大切です。

一般的に、標準偏差が-2.5SD以下になると、何らかの原因で成長ホルモンやソマトメジンの値が低い場合も考えられますので、一度確認のために小児科で検査してもらうことをお勧め致します。

以下の、男女の身長曲線を一度ご覧頂ければと思います。

男の子の成長曲線
女の子の成長曲線

少食・偏食気味のお子様には、カルシウムグミをお勧め致します
成長に必要な栄養素を、低カロリーでバランスよく配合してありますので、普段の食事プラスアルファとして、ご利用下さい。

低身長の相談

一般的には小児内分泌科、内分泌内科といわれる診療科に専門の医師がいます

一般的には小児内分泌科、内分泌内科といわれる診療科に専門の医師がいますが、小児科でも成長障害に精通した医師がいる病院もあります。まずは、かかりつけの先生に、ご相談するのがよいでしょう。

検査の場合でも結果は1ヶ月以内にでます。成長ホルモン療法による治療が必要な「低身長症」であれば、主治医は治療の説明と、治療に同意するかどうかの確認を行います。

また、治療が必要な低身長症であることが判明した場合は医師の説明をよく聞いて治療をお受けになることをお奨めします。

今までの成長を記したもの、母子手帳や健康手帳などを持参されると良いでしょう。

治療の必要がない低身長であると判断された場合は、普段の生活の中で出来ることをして、可能性を高めて下さい。低身長の相談についてでした。

低身長の治療方法

低身長の原因として、ターナー症候群、軟骨異栄養症、軟骨異栄養症、プラダー・ウィリー症候群、愛情遮断等々、様々なものがあります。

それぞれ治療法は異なりますが、比較的多くの方が治療を受けるのが、成長ホルモン分泌不全性低身長症です。成長ホルモンの不足によって起こる低身長です。

10歳までの早い時期にホルモン治療を受けると治療効果が高いと言われております。

子供が順調に成長してゆくためには成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどの他に、まだよく知られていない多くの因子が必要と考えられています。

脳の下垂体と呼ばれる部位から分泌される成長ホルモンは、肝臓や腎臓、骨に働いてソマトメジンCという成長因子をつくらせ、それが骨にはたらいて、背が伸びます。

成長ホルモンの分泌不全があると徐々に平均身長から離れてゆきます。

成長ホルモン分泌不全があり、骨端線が閉じていなければ成長ホルモンを投与する治療が行われます。

低身長の子供がまずすべきこと

まずは現在の身長、身長の伸び具合を調べてみましょう

まず、低身長かどうかということは、年齢に応じた身長、もしくは身長の伸び具合によって判断します。平均身長からどれだけかけ離れているか、伸びが異常でないかどうかを調べます。下記のページに目安があるので、必要があればご覧下さい。

男子平均身長/女子平均身長

次に原因が身体的に異常があるもの、また、そうでなく、純粋に両親からの遺伝的要素が強いものかを判断します。 もし、身体的に異常がある場合、原因は様々ありますので、どの原因によって低身長なのかを理解し、その原因に合った対処をすることになります。

そのため、身長を測って疑わしい場合、まずは医師に相談されることをお勧め致します。

いずれの場合でも、生活習慣を良くし、可能性を高めることは不可欠ですので、普段の生活の中でも最善の対処をして下さい。