駒田徳広さんに聞く「一つのスポーツに専念することで生じる弊害」:スクスクのっぽくん
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プロに聞く! 駒田徳広プロフィール

1962年 奈良県に生まれる 1981年 読売ジャイアンツに入団 1994年 横浜ベイスターズへ移籍 2000年 2000本安打を達成 2000年 現役引退 2005年 東北楽天ゴールデンイーグルス打撃コーチ 現在 解説者などで活躍中。名球会会員。

子供の年齢が若ければ若いほど、ケガをしないように注意を払ってあげる

英才教育とは、子供が幼いうちから一つのスポーツを習わせることではない。そう確信しているから駒田さんは、このように語る。

「子供が小さいころは、遊びでいいんです。やっぱり、小さいころから野球を(専門的に)やったら、ヒジや肩の心配も出てくるし。サッカーだったら、ひざ・股関節の問題とかが絶対に出てきますもん。これは僕自身の持論ですよ。あまりに早く、その競技の体形になった人は伸び悩むんです」

駒田さん

たとえば野球の世界では昔から、ヒジや肩は消耗品であるといわれるが、それを駒田さんはわかりやすい言葉で説明してくれた。

親が子どものためを想って、その子が小さいころからスポーツの専門的な練習を積ませようとする気持ちはよくわかる。しかし、それは本当に子供のことを想っているとは言えないのかもしれない。子供が一つのスポーツを極めることよりも、ケガをしないことのほうが大切である

子供の年齢が若ければ若いほど、ケガをしないように注意を払ってあげる必要が親にはある。一つのスポーツを、子供が幼いうちから専門的に取り組ませて、その子の体を酷使してはならない。

また、子供に適したスポーツを見極めようとして、しばしば親が勘違いしてしまうことがある。駒田さんは以下のような言葉で説明してくれた。

「プロのレベルになって、どの競技が優しい・難しいっていうのはないですよ。どの競技だって難しいですよ。でも、たとえば、おもちゃのサッカーボールを持ってきて、『蹴ってごらん』って3歳児に言ったら、なんとか蹴れるんですよ。でも、野球ボールを僕が投げるから打ってごらん、っていっても打てない。(それを見た親は)『うちの子はサッカーが出来るんじゃないか』って思ってしまう」

3歳の子がサッカーボールを蹴ることが出来て、野球ボールを打つことが出来ないのは、その子の才能によるものではなくて、サッカーと野球の取り組みやすさの違いにすぎないということである。

では、そこで、見誤らないためにはどうしたら良いのか。

駒田さん

それは、親が判断を急がないことである。

「サッカーばっかりやらないように、『週に1回くらいは水泳にも通わそうかしら』というぐらいの気持ちで色んなスポーツをやらせてあげたほうがいいんです。そこで、お母さんがサッカーにのめりこんでしまって、もしかしたらあまり向いていなかったサッカーを子供が小学校6年生までやってしまったために、『もうスポーツはイヤだ』とその子が言って、中学校に進んでからやめてしまうのは、もったいないなと思います。だから、(一生懸命に取り組むスポーツを)サッカーから野球に変えてもいいと思うんですよ、今の時代は」

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