五輪・金メダリスト森末慎二さんへのインタビューvol.6:スクスクのっぽくん

プロに聞く! 森末慎二プロフィール

1957年 岡山県に生まれる 1984年 ロス五倫体操、鉄棒で金、跳馬で銀、団体で銅メダルを獲得。 体操選手として活躍し、引退後はニュース番組のスポーツキャスターやバラエティ番組、情報番組に多数出演。ゴルフのシニアプロを目指したり、落語の道を精進したり、体操マンガの原作を手がけたりと、幅広く活躍。 今年からは、九州共立大学の客員教授に就任した。

子供が正当化されてしまう時代

今の子供たちをみていると、何から何まで親が用意して「さあ、どうぞ」という状況が多い気がする。

「ある学校での話ですが、生徒の下校時に雨が降っているけれども、傘をさすほどの雨ではないけど、気をつけて帰りなさいと、先生がいったそうです。ところが、その途中で土砂降りになった。子供がずぶ濡れになって帰ってきたので、母親が『なんで、傘をさないの?』と聞いたら、『先生が、傘をさすほどの雨じゃないっていった』と子供が答えた。
普通だったら『もう少し考えなさいよ』と言いますが、母親は先生にコレクトコールで電話して、『あんたが、傘をささないでいいといったから、子供がずぶ濡れになった。これで風邪を引いたら、どうしてくれるんだ』と、教師に文句をいう。そんな親が増えているそうです。
それを親が教師を怒るから、子供が正当化されてしまう。普通だったら「おまえはアホか」でおしまいですが、普通の状態ではなくってしまう。なんて時代なのかと、思いますね」

では、子供が考えることをするようになるには?

「それは小さいときからの積み重ねですよね。何でも「考えろよ。どうすればいいか、考えろよ」と、そういわれて育ってきました。だから、僕らは、たとえば、お腹が減ったら、考えることもなく、自分でおにぎりを作って食べたりしていた。ただ、お腹すいただけでは、お腹は満たされませんからね。

しかし、今の時代は・・・・・・、
子供が寒いといえば、すぐに服を出してきて着せてしまう。普通なら、「寒い」→「何か着たら寒くないかも」→「服を着よう」と考えて、洋服を出してくるわけですが、今は、「何か着たら寒くないかも」という考えることをする前に、親が、洋服をだしてしまうのです。
これは本能なんですが、つまり、本来なら、寒いなら、どうすれば、寒くならないかを、考えることが大事なのに、過保護すぎるために、それをさせていない。
つまり、フォローではなくて、すべて、前、前に親がやってしまうから、子供が「考える」ということをしなくなるのです」

森末さんの子育ては考えさせることから始めるという。

「子供がお腹空いたと言ってきたら、『じゃあ、どうすればいいの?』と。そこでチャーハンを作って食べると言ったら、きちんとチャーハンの作り方を教えてあげればいいと思っています。自分はどうしたいのか。そこで、どうすれば、自分がいいのか。常に考えるクセをつけてあげたいと思っていました。
また、高いところに上っても、『危ないぞ』というのは一度だけ。あとは、落ちるまでみていますから。落ちる前に『危ないから』と下ろしてしまうから、子供は考えないのです。落ちてみて、はじめて痛いとわかる。そうすると、次からしなくなるわけです。
ある程度はやらせてみる、そこで、迷ったり、立ち止まったりしたときに、親がフォローをすればいいのではないかと思っています」

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