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2歳児の言葉の発達目安は?言葉が出ないけど大丈夫?

保育士・育児アドバイザーが教える2歳児の言葉の発達について

子どもの言葉の発達はいつから?

子どもは生まれてから4,5年の間に多くの語彙を習得して話せるようになります。とくに、1歳半〜2歳児において大きく発達すると言われています。

ここでは、言葉の習得の始まりから言葉の発達の目安、注意点についてご紹介します。

初めて言葉を発するのは

子どもが初めて言葉を発するのは、生後約11ヶ月~13ヶ月だそうです。

はじめは、「まま」「まんま」、「ぱぱ」「ぶーぶー」など身近なものの名前を発するようになります。

この発語がお子さんの発達のひとつの目安になるため、お母様方は気が気でない時期の到来になります。

1歳6ヶ月に行う乳幼児健診が目前に迫ってきているのに、発語の無い場合、我が子に対して大きな不安が膨らむのです。

確かに、発達障害の心配も合わせて不安が増長してしまうこともある「発語」。

それでは、発語の状況や目安はどのように判断すれば良いのでしょうか?

話さなくても理解している?言葉の発達の順路

赤ちゃんが言葉を発達させるためには、言葉を聞いて「理解する力」と言葉を実際に「話す力」が必要になります。

この2つの力の中で、まず発達するのが「理解する力」。まだ言葉を発することができない乳児期から「言葉を理解する力」は、先行して発達していきます。

これは、赤ちゃんの聴覚が胎児の頃から機能していることが要因となっています。 赤ちゃんの聴覚は、おおよそ妊娠16週目を過ぎると機能しはじめ、少しずつではありますが音を認識しはじめます。

ですから、「胎教」といってご両親の声をたくさん聴かせたり音楽を聴かせるのが良い、と言う話もかつては随分と流行りましたね。

とはいっても、まだまだ未熟な聴覚であるため、この頃はまだ言葉を理解するまでには至っていませんが、すでに言葉を理解するための準備段階に入っています。

そして、出生後。赤ちゃんは、身近にいる大人(主に母親)の発する言葉に興味をもち、その言葉が指示する対象を少しずつ理解することで言葉を学んでいきます。

例えば、「まんま」というお母さんの声かけに視線がご飯の方に向く、とか「ママは?」などの声掛けにも、ママがいる方向を指さしで答えたり。黙っているけれども、話していることは分かっている、と言う雰囲気を感じられるのは、このためです。

生後1歳未満の赤ちゃんの言葉の発達過程

では、実際に言葉を発するようになるまでの過程はどのような流れなのでしょうか。

生後2か月頃

:クーイングと呼ばれる喉の奥の方で発する声「んくー」などと発するようになります。これに合わせて親が話しかけると、赤ちゃんがその口元を見つめたり、口を動かそうとすることがあります。

生後3か月頃

:あやすと笑顔になって嬉しそうな笑い声を立てるようになります。

生後4~6か月頃

:『声遊び期』と呼ばれる時期で、大人とのやり取りの中で発声が良く聞かれるようになります。「アーア―」などの喃語の始まりです。

生後6か月頃

:「パパパ」「ダダダ」「マママ」のように同じ音を繰り返し反復する喃語(乳児が発する意味のない声)が出てきます。

生後7か月頃

:赤ちゃんから親に向かって呼びかけるような発声が見られるようになります。

生後9か月頃

:音声の模倣が始まります。赤ちゃんの発声に合わせて大人もそれをまねて返すと、赤ちゃんもまねて返してくる、と言うやり取りを楽しむようになります。

生後10か月頃

:「パパパ」と、同じ音を繰り返していたのが「バダ」「バブ」という違う音を組み合わせて発声するようになっていきます。

以上のように、まだ言葉が発することができない頃から、親との日常的なコミュニケーションの中で、話すための準備期間がずっと続いているのです。

1歳〜2歳児の言葉の発達過程

1歳半〜2歳前後になると、急激に言葉が増えてくる傾向があります。2歳は「言葉の爆発期」とも呼ばれ、ある日突然たくさんの言葉を話し出すという事例も多数見受けられます。

1歳頃

:「パパ」「ママ」「マンマ」などの喃語の延長のような言葉から「ワンワン」のような身近な動物や「あった」など日常的に良く聞いている言葉が出てきます。

2歳前後

:会話において2語文が出てくるようになり、「パパ,行った」などと言えるようになります。

おおよその言葉の発達目安は以下になります。

年齢 語彙数 文章 言葉
1歳 約3語 1語文 「タ・ダ・ナ行」「パ・バ・マ行」
1歳半 約30語
2歳 約300語 2語文 「カ・ガ行」
2歳半 約450語     
3歳 約900語 3語文 「ハ行」「シャ・チャ行」「シ」「チ」の音
3歳半 約1200語
4歳    約1600語 「サ・ザ・ラ行」「ツ」の音
4歳半 約1800語 4語文  
5歳 約2000語 

※ 子どもの発音と言葉のハンドブック 山崎祥子著 芽ばえ社

ここで注意してほしいのが、言葉の発達はとくに個人差が大きいということ。 2歳児になっても「ワンワンキタ」「マンマチョウダイ」などの2語文を話さないからといって、必ずしも発語に遅れや障害が生じているわけではありません。

もし、ちょっと発語が遅れているのかな?と心配になったときには、以下の4点を確認してみましょう。体が健康な状態で、この4つの条件が整っている場合は、発語もこれから発達していく可能性が高いです。ですから、あまり心配しすぎずゆっくり見守ってあげることも大切です。

① 耳の聞こえに異常がないか

② 視線が合い、やり取りを楽しんでいるか

③ 指さしやふり、見立て遊びをしているか

④ 模倣行動をしているか

※参考図書『子どもの発音と言葉のハンドブック』山崎祥子著 芽ばえ社

発語状況は、子どもの性格も影響する

育児相談を受けるなかで「言葉が出ない」と言う相談をいただく親子のなかには、お子様の性格が影響しているのでは?と感じる場面に出くわすことがあります。

1歳前後になれば、何気なくですがその子の性格的な特徴みたいなものが見えてきます。

たとえば、シャイで無口なタイプのお子様。こういうタイプの子どもさんは、なかなか発語の現場を見せてくれません。

シャイなタイプのお子さんは、つまりは騒がしくないということでもあります。親御さんからしたら外出時に静かにしていてくれるため、それまでは外出であまり大きな苦労もなくてよかったかもしれません。

にもかかわらず、いざ発語について「どうしよう」となると、大人しかった我が子に対して言葉を出させようと少々強要してしまっている、ということがあります。(もちろん、そのような親御様ばかりではありません)

母子健康手帳には発語時期の目安として質問事項が書かれているので、到達していないと 心配になるのでしょう。

ですが、もともとシャイなお子様なのですから、少し言葉が少ないと感じていても11か月~13か月はあくまでも目安としてとらえて、様子を見守るのも大切です。

むしろ、話させようとして自己判断で親子の間で訓練のようなことが始まる方が心配です。 脅迫的な感覚で単一的な言葉の問答なってしまうと、情緒面が育たず親と子の関係が不健全になっていく恐れがあります。

それでも心配ならば、専門の相談機関へ

それでもどうしてもお子様の言葉の発達状況が心配ならば、専門の相談機関に相談されるのが最良です。

乳幼児健診では、この話し言葉が少しでも出ているのかということを確認されることでしょう。その際に心配なお子さんに関しては支援の働きかけをしてくださいます。

不安や疑問については、事前にメモなどをしておいて、面談の時にどんどん質問すると良いでしょう。また、乳幼児健診に限らずとも気になることがあればその都度相談してみてください。

最後にー言葉はコミュニケーション

子どもにとっては「自分を受け入れてもらっている」、「愛されている」と言う実感が出来る行動・言葉をかけてもらっている、と言うことは発達において重要なポイント。また、子どもの成長にとってだけでなく、このやり取りが親の心も柔軟にさせ、更に子どもに対して愛おしいと感じられるようになるでしょう。

言葉が通じる大人同士でも、言葉の影響は大きいですね。

親子という身近な間柄の会話の中でも、言葉を丁寧に使うということは、子どもを育てる上でもとても大切なことです。

「子どもなのだから、どうせ、わからない」と言う感覚で、子どもに対して乱暴な言葉使いで話しをしていれば、子どもたちが穏やかさ、優しさを学習することはできません。

もちろん、一緒に暮らす両親の姿も同様です。両親同士が、お互いを理解し合うように良い会話をしていれば、お子さんの語彙力にも良い傾向がみられるのではないでしょうか。

子どものためにも、自分のためにも普段の言葉使いにも意識を向けていきたいですね。

保育士・子育てアドバイザー/プロフィール

保育士として30年以上のキャリアをもつ。「子育てに向き合う方の小さな悩みを一緒に解決したい」との思いから、子育てアドバイザーとして活動。親子遊びの提供や、育児相談を受けている。現在は、公設の子ども家庭支援センターに勤務。育児講座やお茶会を開くなど地域に密着した活動を行っている。

※本コーナーは医師、管理栄養士、保育士など各分野の専門家に監修をいただいております。ただし、幼児期の発達・発育状態、心理状態には個人差がございますので、全てのお子様への該当を保証するものではございません。

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